第1章:出会い
第01話 『Crescendo』
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れぞれの位置へと向かう。
その際に洸夜は、全員に向かって言った。
「信じてくれて、ありがとう」
洸夜はそう言って、キーボードの前を退き、ギターを持って祐治と並んだ。
「お待たせしました。それではアンコールにお応えして『ロキ』」
その言葉に続いて、大樹がカウントを取る。
そして、ギター2基が演奏へと入っていく。
イントロが終わると、メインボーカルである洸夜が歌い始め、コーラスパートを祐治が歌った。
サビでの掛け合いなどを経て、曲は終わりを迎えた。
演奏が終わると、その日1番の拍手が沸き起こった。
その拍手をバックに、彼らはステージを後にした。
楽屋に入った彼らは、今だに興奮冷めやらぬと行った感じであった。
「最高だったな!」
「ああ」
「今までに最高のセッションだったと思うよ」
雅人、大樹、結弦の順番に口にした。
「だな。これも洸夜のおかげだよ。ありがとう」
祐治は改めて洸夜へとお礼を言った。
「そんなことないさ。皆んなが頑張ってくれたからだよ。俺1人だけじゃ成功はさせられなかった」
洸夜は、全員に向かって頭を下げて言った。
「提案に乗ってくれて、ありがとう」
「あの場面、お前の提案がなければ終わってたかもしれないからな」
大樹がそう言った。
洸夜は若干微笑むと、荷物をまとめ始めた。
「もう帰るのか?」
「ああ。やることがあるんでね」
そう言って荷物を持つと、扉に手をかけた。
「俺たちと一緒に、活動を続ける気はない?」
祐治にそう引き止められた。
「言っただろう、俺はもう音楽はやらないって。コイツばっかりは、お前が相手でも譲れない。悪いな」
軽く微笑むと、そのまま楽屋を後にした。
そして、そのまま建物の外に向かおうとした。
すると、誰かを待つ様にして立つ人影があった。
「……湊」
それは、友希那であった。
友希那は洸夜へと問いかけた。
「洸夜君???あなた、何を隠しているの」
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