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その日、全てが始まった
第1章:出会い
Prelude
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をポニーテールに結っている少女の2人組だった。

「……なんでしょうか?」

 洸夜の言葉に、ポニーテールの少女が答えた。

「ここの受付ってどこにありますかね?」
「それなら???」
「???すぐそこのカウンターよ」

 ポニーテールの少女の言葉に、ロングの少女が続けて答えた。

「そうですか。ありがとうございます」

 そう言って洸夜は、示されたカウンターへと向かった。

「すいません」
「はーい。どうしたの?」

 洸夜の対応に当たったのは、黒髪ショートの女性だった。

「ここの練習スタジオを借りたいんですけど」
「1人で?」
「はい。で、ギターとベースとキーボードも借りたいんですけど」
「……1人で?」

 女性は洸夜に対し、怪訝そうな顔で訪ねた。

「え、はい」
「わかったわ。ちょっと待ってね」

 そう言って女性は奥の方へと入っていった。
 洸夜は、カウンターの前で立ち尽くしていた。

「???ねえ」

 すると、洸夜に声がかけられた。
 振り向くと、先ほどの銀髪の少女が立っていた。

「何?」
「貴方、1人であの数の楽器を演奏するの?」
「そのつもりだが……もちろん、同時に演奏するなんてのは無理だがな」

 それを聞いた少女は、少し考え込む仕草をした。

「どうかしたのか?」

 洸夜は、その少女へと尋ねた。

「良かったら、貴方の演奏聞かせてくれないかしら?」
「……俺の?」
「ええ」
「私も気になるな〜」

 そう言って、茶髪の少女が話に入ってきた。

「……わかった。聴けばいいさ」

 洸夜は悩んだ挙句にそう言った。

「本当! ありがとう!」

 あ、と言ってた茶髪の少女は続けた。

「自己紹介がまだだったね。アタシは今井リサ。宜しくね。で、こっちが???」
「湊友希那よ」

 と、銀髪の少女が続けて名乗った。

「俺は、氷川洸夜。なんて呼んでくれても構わない。宜しくな、今井、湊」

 洸夜の名前を聞いたリサと友希那は、顔を見合わせていた。

「……どうかしたのか?」
「なんでも無いわ」
「ただ私達の知り合いにも、氷川って名字の人がいるなと思っただけ」
「そうか。まあ、俺の名字なんて珍しいものでも無いからな」

 洸夜がそう言うと同時に、受付の女性が戻ってきた。

「部屋の準備出来ましたよ」
「わかりましたありがとうございます。後、見学者が入るのって大丈夫ですか?」
「そこの部屋の使用者が認めていれば大丈夫だけど」
「そうですか。えっと……」
「月島まりな。まりなで構わないよ」

 そう、受付の女性は名乗った。

「わかりました、まりなさん」
「あ、部屋はCスタ
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