暁 〜小説投稿サイト〜
魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第14話:それぞれのお悩み相談
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に詰まった。正しく彼女が颯人に感じている感情は嫉妬以外の何物でもない。彼女からしてみれば颯人は、ツヴァイウィングにして二課の装者と言う絆を持つ奏との間に、幼馴染であると言うだけの理由で割り込んできた邪魔者でしかなかったのだ。
 だがそれを認めるのは何だか子供っぽいような気もするし、何より彼を探し続けていた奏にも申し訳が立たないので必死にその感情から目を逸らそうとしていたのである。

 しかし現実には嫉妬の感情は押し殺す事が出来ず溢れ出し、奏との間に溝すら作ってしまっていた。そしてその元凶は言うまでもなく────

「俺なんて居なければ良かった…………な〜んて思ったろ?」
「そんな事ありませんッ!?」
「はいダ・ウ・ト。感情が抑えられなくなってる時点で俺の言った通りだって、認めてるも同然だって自分でも分かってるだろ?」

 実際翼は颯人の言葉に心の中で同意していた。彼が来てからというもの、奏はあまり翼に構わなくなった。何故かと考えれば、それは颯人が居るからとしか言いようがない。彼が翼から奏を奪ったと言っても過言ではないのだ。

 目を背けていた、否、背けようとしていた自分の中の醜い感情を事の元凶である彼に突き付けられ、翼から冷静さをみるみる奪っていった。

 そして遂にトドメとなる一言を颯人は口にする。

「まぁ別に認めたくないならそれでもいいよ? ただこのままだと翼ちゃん、確実に奏と縁切れる事になると思うけどね」

 自身が最も恐れていた事、即ち翼との縁が切れる事を颯人から指摘され遂に翼は己の感情を抑える事が出来なくなった。コーヒーが零れ砂糖やクリームがソファーを汚すことも無視して両手をソファーに叩き付け、激昂した感情のままに今まで胸の奥に秘めようとしていた思いを言葉にして吐き出す。

「じゃあどうすればいいんですかッ!? あなたは自分が奏にとってどれだけ大事な存在だったか分かってるんですかッ!? 奏があなたを探す為にどれだけ必死になったか、あなたは知ってるんですかッ!?」

 感情の赴くままに言葉で颯人を責め立てる翼。颯人はそれを黙って聞いているが、翼にはそれが自身の感情をまるで理解していないかのように見えて更に感情を激しく燃え上がらせた。

「えぇそうですよ、怖いですよ!? このまま奏があなたについて行って私から離れてしまうんじゃないかって、もう奏と歌えなくなるんじゃないかって思うと怖くて仕方ないんですよッ!? だってしょうがないじゃないですかッ!? 奏はこれまでずっと私を引っ張ってくれたッ! 奏が居てくれたから私はここまで来られたんですッ! それが突然居なくなったらって思った、私の気持ちがあなたに分かるって言うんですかッ!?」

 とうとう言葉だけでは感情が抑えきれなくなったのか、翼は《《立ち上がる》》
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