暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の林檎園
第九幕その十

[8]前話 [2]次話
「過ぎたまでね」
「そうだね、それと」
 今度は王子が先生に言いました。
「先生の他の人へのアドバイスはいつもいいね」
「そうだったら嬉しいね」
「お医者さんらしいかな」
「らしいよ」
 こうも言うのでした。
「本当にね」
「それは嬉しいね、僕としては」
 本当にというのです。
「僕のアドバイスが難しいことになるなら」
「嬉しいんだね」
「とてもね」
「そしてそれは当然のこととだね」
「医者だから」
 このお仕事だからというのです。
「そうね」
「感じているんだね」
「そうだよ」
 本当にというのです。
「僕は」
「見返りは求めないね」
「お医者さんなら診察料とかを貰ったら」
 それがお仕事だからというのです。
「本当にね」
「それでいいんだね」
「うん、そうだよ」
 その通りだというのでした。
「僕としては」
「そうなんだね、それがね」
「僕の長所だね」
「素晴らしいところだよ」
 そのお心のというのです。
「だから皆が言う通りね」
「僕と一緒にいてくれるんだね」
「先生を知っている人で先生を嫌う人はいないよ」
 とても素晴らしい心を持っているからだというのです。
「そんな先生を利用しようっていう悪い人がいても」
「そうした人達は僕達がいますから」
 トミーも先生に言ってきます。
「ですから」
「それでだね」
「先生に悪いことはさせないです、そして神様も」
「いつもご加護があるね」
「そんな時ばかりですよね」
「僕にピンチがあったら」
 これまでアフリカに行ったり月に行ったり色々なことがあって先生は沢山のピンチがありました、ですがその都度です。
 先生はです、こう言ったのでした。
「いつも皆の力を超えた何かがあって」
「助かっていますね」
「あれは絶対にね」
「はい、先生をですよ」
「神様が見守ってくれていてだね」
「いざという時は」
 そのピンチの時はです。
「助けてくれるんですよ」
「そうだよね」
「そして」
 さらにというのです。
「これからもです」
「僕にその心があるなら」
「僕達も神様もです」
「助けてくれるんだね」
「そうだと思います」
「成程ね」
「それと幸村さんもこの論理なら」
 黄金の精神の持ち主は周りにも神様にも助けてもらえるならというのです。
「助かっていますね」
「大坂の陣でだね」
「神様、仏様かも知れないですが」
「助けてくれて」
「そして」
「秀頼さんを連れて十勇士の人達と一緒に」
「鹿児島まで逃れていますよ」
 言い伝え通りにというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ