第12話 変わる運命
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て要塞の懐に飛び込め!」
「閣下」
「またか、今度は何だ?」
「これは罠です、突入してはいけません」
「貴様、さっきは突入しろと言ったではないか!」
「状況は刻一刻と変化するものです、それがお分かりになりませんか?」
「ええい貴様こそ分からんのか、要塞が敵の手に落ちたとなれば我らは生きて、おめおめ本国には帰れん。どうせならこの気に乱戦に持ち込み要塞に肉薄する可能性に賭けるのだ」
「しかしもはや……」
「ええい五月蠅い、下がれ!」
オーベルシュタインの進言をまたも却下したゼークトは要塞に入港する第十三艦隊に突入しようとしたが、トールハンマーによる一撃をくらい1000隻以上の艦艇が瞬時に消滅する。
直後、ヤンから『降伏するか逃げるか選べ、追撃はしない』と言われ頭に血が上り、再度突撃を命じようとしたゼークトであったが、ハプスブルク上級大将の『一時の憤りで兵を無為に失うのは愚将すること。帝国の貴重な兵を損ない、敵を利する最低の行為』という言葉が不意に頭に浮んだ為どうにか思い留まり、捲土重来を誓いながら撤退を命じた。
原作では戦死したはずのゼークトの運命が変わった瞬間であった。
宇宙暦796年/帝国暦487年 5月14日。
自由惑星同盟軍は難攻不落と言われたイゼルローン要塞の攻略を、7度目にして成功させた。
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