海鳴にやってきました
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ー」
「ノーコメントで――それじゃ行くよ、またな」
「ええ、またね」
はやての部屋から出て、なのはの後ろに回り込んでから認識阻害を解く。
「なのは、何してるんだ?」
「あ、ユーノ君、ユーノ君に会えそうな気がしたから――此処に来れば会えるかなって」
「今日はこっちに遊びに来たけど、いつもは遠い所に住んでるんだから探しても無駄だぞ」
「でも会えたから……遊びに行こう?」
「もう少しでお昼だろ、家まで送ってってやるから遊ぶなら飯を食ってからな」
「うん、今日は翠屋でご飯を食べなさいってお母さんが言ってたから、ユーノ君も連れて来なさいって」
「何故俺が来る事がバレてるんだ?」
「わたしが今日ユーノ君が来るんだよって言ったら、連れて来なさいって」
「その根拠のない確信は何処から来るんだ?」
「ユーノ君、難しい言葉ばっかりでよくわからいよ」
「……とりあえず、翠屋だったな」
「うん」
なのはから差し出された手を繋いで翠屋に向かう、終始なのはが上機嫌だったが士郎さんの入院で――ああなるのか。
「いらっしゃいませ、あら、なのは、ユーノ君もいらっしゃい」
「お母さん、ユーノ君見つけたよ」
「そう、なのはは凄いね」
しゃがんでなのはの頭を撫でながら微笑む桃子さん……まあ、良い絵だな。
「二人ともお子様ランチで良い?」
「うん、お手伝いするね」
「それとユーノ君、店内は禁煙となっておりますがよろしいでしょうか?」
「構わないが――この年でタバコが吸えるか、それに俺はタバコを吸わない……飯の味が落ちるしな」
「はい、畏まりました、奥の席でごゆっくりどうぞ」
ニコニコと厨房に入っていく桃子さんを見て思う、絶対俺の反応を見て楽しんでやがるな。
まあ、子供が背伸びして大人の言葉を使ってるように見えなくもない……が、子供の真似をして過ごすのは嫌だ。
「ユーノ君、ちょっと待っててね」
なのはが厨房の方に入ったまま時間が過ぎていった。
暫くすると料理を持った桃子さんと少し元気を無くしたなのはがやってきた。
「お待たせしました、お子様ランチです」
一皿目は普通だったが二皿目が少し焦げて形が怪しいのだが、普通の料理が入った皿は俺に、焦げた料理が入った皿は――なのはに配られた。
「なのは、皿変えようか」
「え、でもコレ焦げちゃってるよ?」
「そっちを食いたい」
「お母さんの料理美味しいよ、ユーノ君はお母さんの料理を食べて」
「俺はそっちが良い」
「でも、お母さんが自分で食べないと料理が美味しくならないって」
「じゃあ、半分こだ」
「半分こ?」
「その皿を二人で食べて、こっちの皿も二人で食べる、食べ比べも出来て料理がもっと美味くなるぞ」
「本当? もっ
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