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魔法少女リリカルなのはStrikerS〜赤き弓兵と青の槍兵
本編
十五話〜両親
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たいんやけど」
「だが………」
「迷惑なんか?」
「そう言う問題では……」
ここでずっと発言のなかったなのはが口を開いた。
「私は、いいよ」
「なのは!?」
「私、やっぱりほっとけないよ。どんなに探したって、本当の親は見つからない。私にできることがあるならしてあげたいんだ」
「そうか、士郎はどうや?」
二人から視線を向けられる。一人は懇願するような、もう一人は………すごく悪意を感じる視線を。
しかも、『断るとかそんなKYせんよな?』的な感じだ。
「はぁ………わかった。引き受けよう」
「よーし、これであとは書類提出で終わりやな」
ん?ちょっと待て。普通こういうものは決まってから書類を用意するはず……
「いや〜予め作っておいてよかったな〜。シャマルとの徹夜が無駄にならんかったし」
やはりというかなんというか、マスターは相変わらずだった。というかそんなことで徹夜するな……
だがさすがにすぐに養子、とはいかないようで被保護者扱いとする、という方向で話が進んだ。
side なのは
話を終え、部屋に戻る。
「おかえり〜」
「やっと帰ったか。ったくよ〜、嬢ちゃんも人使いが荒いぜ」
「あはは……ありがとね、ランス君」
ヴィヴィオの面倒と頼んでいたランス君にお礼を言う。
「別にいいって。どうせ暇だったしな」
「それでもありがとう。助かったよ」
「おにいさんとおはなししてたよ」
ヴィヴィオは嬉しそうにあったことを報告する。
「そっか、なのはさんたちもね、ヴィヴィオにお話があるんだ」
「なあに?」
「しばらくの間ね、なのはさんと士郎さんがヴィヴィオのママとパパになることになったの」
私たちを交互に見て、
「ママ?」
「はい」
「パパ?」
「ああ」
「…………うっ、うっ」
泣き出してしまった。
「よしよし、泣かない泣かない」
「うええええええーん」
しばらく背中をさすってあげた。
「大丈夫?」
「………うん」
泣き止んだ後わたしから離れて涙をふく。そんなヴィヴィオにランス君が耳打ちした。
何を話したんだろう………。ヴィヴィオは私たち二人を見て
「あのね」
「なあに?」
「ママとパパのなれそめをおしえて」
「…………………………ええええええええええ!?」
爆弾発言をした。
「ヴィヴィオ、そういうことはな、もう少し大きくならないとわからないんだぞ」
「そうなの?」
「そうだ」
「………わかった」
残念そうにするヴィヴィオ。士郎君のおかげで助かった………
その士郎君
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