その39
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スケと同じ部屋で一緒に寝起きさせているという事か!?何を考えている!!二人はまだ幼いとはいえ、男女だぞ!間違いを起こしたらどうする気だ!?」
寝入り端に騒がれて、少々気を滅入らせつつ、ミコトはおざなりに返事を返した。
「…あなたこそ何を言ってるんです?それならそれで、九尾共々、うちはが四代目火影の血を引く人柱力であるクシナとミナト君の遺したあの娘を引き取る大義名分が出来るじゃないですか。それに何か問題でも?」
うちは一族としては、人柱力を引き取ることに、何の問題もない。
御せる自信もあるくらいだ。
困るのは、既存の権力を手放したくない里の上層部のみだ。
クシナとミナトを殺した憎い仇の。
「いや、それは…。確かに、そうだが…。しかし……」
ミコトの言の正しさを認めつつ、常識的な事に囚われて葛藤している夫が、意外と気にする質であることも忘れて、眠気を堪えていたミコトは、心の底から残念な気持ちで溜め息を吐いた。
夫のフガクの懸念通りだったのなら。
そうしたら。
早く、サスケが気付いてくれたら、そうしたら。
可愛いサスケとあの娘の、今よりももっと楽しいやり取りを、ミコトはあの子達の間近で見守れると、ミコトは心からそう思うのに。
なのに。
その日はきっと、確実に遠い。
何故ならば。
「そんなに心配なさらなくても平気です。そんなことは絶対あり得ませんもの。こんなに私がお膳立てしてるのに、サスケったら、誰かさんに似て、ナルトちゃんの事に全く気付いてないんですもの。お風呂に入ってるナルトちゃんの所にお使いに出したこともあったんですよ?それなのに、ナルトちゃんが女の子だなんて、全く気付いてないんですもの、サスケったら」
「な、なに…!?」
夫の戸惑う声をうつらうつらとしながら耳にしつつ、ミコトは秘めた思いを口にしていく。
「男だと全く疑っていないサスケに、あんなに乱暴に扱われているのに、ナルトちゃんはいつもニコニコと嬉しそうにサスケに懐いてくれてて。男の子として暮らしているナルトちゃんが不憫になるくらいです。クシナだって、そんな事はなかったのに。あの子はクシナと同じなのに、男の子の身なりで、男の子の振る舞いを里から強制されていて。クシナはそんな事、あの子に望んで居なかったのに。なのに…」
ぼんやりと、半分寝惚けつつ、言葉を吐き出した。
「サスケは私達が教えてあげなくては、きっといつまでもナルトちゃんの事には気付きません。一年も同じ部屋で寝泊まりさせていたのに、気付く素振りもないのですよ?私達が教えてあげなくては、あなたの心配しているようなことにはなりませんから、そんな事、心配するだけ時間の無駄です。そんな事より、クシナの娘のあの子を、穏便に家に引き取るにはどうしたらいいかを考えてくださいな。クシナとミナト君の遺したあの子は、人柱力とは
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