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ノーゲーム・ノーライフ・ディファレンシア
第七話 自由
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リスクで扱う事を望んだのだ。挙句?────それを、1年どころか1ヶ月も要さず、実現してしまったのだ。
さらに言えば、グシは今回、獣人種の電子ゲームに挑むにあたって、チートの対策術式を常時展開していたハズで。
その上で『疑似血壊』まで発動し?────極めつけに『時間停止』ときた。()()()()()()()()()()()()()()()()()
この場にフィールがいたなら、その事実に卒倒した事だろう。何せ、グシは最低でも対策術式と疑似血壊と時間停止?、3つの術式を同時展開している。『三重術者』以上の能力を持っていることが、()()()()()()()()
本来なら、『二重術式』の時点で既に森精種の専売特許。それを人類種が易々と行っているなど、信じ難いというレベルの話ではない。
天翼種の精霊量と森精種の魔法適正を、この短期間で獲得している上に、それらは同時に行使できる?────しかも、人類種が。
そんな事、ハッキリ言って戯言だ?────目の当たりにしなければ、100人中100人が失笑するに違いない。
それほどの事態なのだ。ジブリールが絶句するのも?────当然だった。

と、いうのに。

「そんな真顔で閉口されてもな……まだ、俺の切り札は伏せてあるんだぞ」

それでもまだ驚愕が足りないとでも言いたいのか?────グシは、さらなる奥の手の存在を仄めかした。
もはや一同、言葉も出ない?────あれだけ対抗意識を燃やしていた空でさえ、顔を強ばらせ目を見張っていた。
だが?────それでもまだ、彼らの驚愕は足りなかったと言わざるを得ない。
何故なら?────彼らは、想定していなかったからだ。

「んでもって、切り札も揃えた所で『  』、お前らには再戦してもらうぞ?────これを賭けてな?」
「?────お前、それ」
「そ、唯一神のコマ。どうやら悟れなかったみたいだな?」

?グシを、敵に回すということを。
唯一神のゲームにおいては味方だ?────そう考えていたのが、間違いであったということを。

『  』を欺き切った事実に、グシはニヤリと笑う。
だが空と白はそれどころではない??────駆け引きに負けた事を悔しがる余裕さえ、そこにはなかった。
完全に『  』を欺き切るまで成長した、魔法と異能の両方を扱うイレギュラーと再戦?しかもこちらから挑むしかない極めて不利な状況で?
そんな絶望を前には、悔しさを感じる暇などありはしない。空と白に出来るのは?────この状況すら挽回する策を練る事、それだけだった。
だが。
『  』に敗北の二文字はない?────『  』に
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