暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
オーディナル・スケール編
第271話 ちゃんと鍛えないと!
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てドーーんと当たって砕ければ良いのよ!」
「いたっ!」

 バシッ、とリズに背中を叩かれたキリト。痛みは身体に走るが、横で苦笑している男に負けない様にはっぱをかけられた、と言えば悪い気はしない。
 せめて背中くらいは見える位置まで 踏ん張る事にしよう、と過小評価とも言われかねない自己分析と目標をセットして、キリトは姿勢を正すのだった。


「ん。とりあえず、ユナのライブの日は問題なさそうだ」
「ほんとですかっ! じゃ、じゃあ私と一緒に参加を……」
「わたしたち(・・)、だよっ! シリカちゃんっ!」
「わ、わかってますって〜」

 リュウキの手を取ったシリカ。渡すまい、と腕を取るレイナ。
 世の男性からは 恨みつらみの籠った視線を、よく知る仲間達からは、またやってる、と言うのんびりとした表情を向けられる。

「はは。ん、そうだ。キリト、仮想世界と言えばアインクラッドだろう?」
「は? まー 確かに。ALOもカーディナルのコピーだし、他の世界もあの種から生まれたんだから、その根源を辿ればあの城が浮かぶよ」
「だな。数日前の事だ。オーディナルスケールに アインクラッドのBOSSモンスターが降臨したらしい」
「ッ!? それ、本当か?」
「ああ、間違いない。ギリギリの参加、見つけた者だけスコアが2、3倍増。色んな好条件有り、更にはランキング制。点を欲するユーザーたちは隠したがる。更に運営側からもクローズされてる案件ときた。……が、100%隠すなんて無理だろ」

 指先を動かして、操作し この場の皆限定で見える様に可視化。

 皆息をのむ。その姿、忘れる筈もないから。

 参加した者もいる。……そして、参加しなくとも初めての層のBOSS。到達、踏破するまでに3000をも超える死傷者を出すまでに至った最初の門番。


「インファング・ザ・コボルドロード……」
「久しい……だろう。良い思い出とは言えないが、あれだけの犠牲を出した世界を再び具現化した。狙いはまだ判らんが、熱狂的なファンもいる事も事実。……オレも複雑とはいえ、な」

 苦い顔をするリュウキ。
 ファン、とまではいかないが、あの世界で沢山得る者があり、学ぶことがあり、……そして、最愛の人を、大切な友人を得た。人生の岐路だと言っていい世界。世論では色々と物議を醸しだしそうな話題だが、直に首を横には触れない事情がある。

「最初は何かのプロモーションかな? って思ってたのに、本当だったんだ」
「ギリギリまで開示されてなかったしね。更にリュウキのコレも加工とかじゃないんでしょ?」
「ああ。その点は大丈夫だ」

 食い入るように見つめる。
 そこで手を上げたのはユウキだった。

「ボク、コイツやっつけたい!」
「何言ってるのよ、ユウ。も
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