第二章「クルセイド編」
第十四話「次元世界最高額の賞金首」
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一度はあこがれる合体ロボをも思わせる。実際多数の重火器を装備したその姿には、熱心なマニアまでいるらしい。
だがもしエレギオとジャックが…いや、ツァーライト一味にドラギオンの特徴は?と聞いたら誰もその圧倒的火力や殲滅能力、さらにはその特徴的なフォルムの事すらあげないだろう。なぜなら……
「相変わらず人使いが荒いなぁお前らは、ううん?」
コイツが喋るからだ。
「ロボの分際で自分の事を『人』呼ばわりすんじゃねえ。」
ジャックが見上げて怒鳴った。
「てめぇなんざ物だ、物。」
「んだと糞餓鬼!?すりつぶして、海に捨ててやろうかぁ!?」
…おわかりだろうか、喋るだけならこの世に何千とは言わないまでも存在するインテリジェントデバイスと全く同じだ。そう驚く事はない。現にコイツもインテリジェントデバイスのAIを特殊な方法で改良したものを感情プログラムとして搭載されているのでざっくばらんに言えばインテリジェントデバイスが喋るのとなんら代わりは無いのだ。
だがそれでもこんな凶悪な性格をしたAIを古今東西誰がくみ上げると言うのだろう?
まともに相手ができるのはジャックだけ…いやむしろジャックで無ければ本当に言葉通り海に捨てるかも知れない。とりあえずエレギオはこの最終戦争に終止符を打つべく口を開いた。
「ああー二人とも。目的忘れてないか?」
「おっと。」
「そうだったぜぇ。」
なんとも乱暴な二人である。
もっともジャックはドラギオンの前でなければこんな風にはならない、股間を蹴り飛ばして全次元世界共通(男限定)の大ダメージを与えてくるのはエレギオが妙な事をしたらという前提があってのことだ。
(…おっと、もう一つ全次元世界共通の事があったな。)
エレギオ・ツァーライトが全次元世界最高額の賞金首と言う事だ。
「行くぞ、お前ら。強奪いに。」
「了解」
「りょーかいだよ、ご主人様。」
ちょうどその頃…エドワード治療院。
今リオン達が治療されているところでは、リオンにとってこの世界始めての平和な時間だった。
…もっとも車椅子だが。リオンが魔法について聞くと、あっさりと関係者である事をエドワードは暴露した。
「まあ俺にはリンカーコアは無いけどな。」
「知っている。」
「おっと、そりゃあわかるか。すまん、愚問だったな。まあこの世界クルセイド自体が魔法の聖地の一つだと言っても過言じゃあないからな。ミッドチルダについで魔道士が多いぜ。」
これは聞いた話だがこのクルセイドは二つの超巨大勢力…「時空管理局」と「反管理局連合」の緩衝地帯に当てはまるらしい。それを聞いたときリオンはふと疑問に思った事があった。
「管理局が人手が
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