第11話 カストロプ動乱
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ロプ星系に入ります」
あ?
もう着いたのか。
「敵ラパード星の衛星軌道上に戦闘衛星」
「よし、はるばる持ってきた氷の塊をあの軍事衛星に叩きつけてやれ」
バサード・ラム・ジェット・エンジンを装着した巨大な12個の氷塊がアルテミスの首飾り目掛けて突っ込んで行く。
アルテミスの首飾りは迎撃を開始するが、光速に近い速度まで加速し、相対性理論に添って重量を増した氷塊を止める術は無い。
12基の軍事衛星は一瞬にして破壊され、ただのゴミとなり果てた。
敵味方、双方があまりの出来ごとに唖然とする。
「敵に通信を繋げ」
「はっ、直ちに」
『私は、帝国軍大将のアドルフ・フォン・ハプスブルクだ。見ての通り、アルテミスの首飾りは破壊した。この上は無益な抵抗を止め、降伏することを勧める』
その瞬間、ブチッと通信が切れた。
「やれやれ、予想通りだな」
「しかし、あの様子だと楽にはいきませんかな?」
「いや、案外楽に済むと思うね。あの男に人望があるとは思えませんから」
・・・・・
「ラパード星より通信、『我々は悪虐な支配者から解放された』とのことです」
やはり、マクシミリアンは部下に殺されたか。
人望の無いやつはこうなると惨めだねぇ……いったん劣勢になると非常に脆い。
「ベルゲングリューン、上陸部隊を指揮せよ。それと、略奪・暴行の禁止を全軍に徹底させ、破る者は極刑に処すことを通達せよ」
「はっ!」
こうして、カストロプ動乱は俺の活躍(?)によって鎮圧された。
僅か2日の、それも無血占領だった。
* * *
俺はマクシミリアン・フォン・カストロプによる反乱を鎮圧した功績で『双頭鷲武勲章』を授与され、上級大将に昇進。
しかも、新型艦をくれるらしい。
……って、バルバロッサじゃねぇか!!
キルヒアイスじゃなくて俺にきたのか?
しかも艦長がアレクサンデル・バルトハウザー大佐。
で、また新たにレオポルド・シューマッハ大佐、ホルスト・ジンツァー大佐の2人の参謀が俺の下へ配属されてきた。
まあ、シューマッハは俺が引き抜いたんだがね。
ジンツァーは完全に棚ボタのラッキーだが。
それと、ミュラーとシュタインメッツが少将に昇進して分艦隊司令官になり、ヘルムート・レンネンカンプ少将とエルンスト・フォン・アイゼナッハ少将を分艦隊司令官として抜擢することに成功。
フォーゲル、エルラッハ、シュムーデ、ソーディンの4人の提督も俺の派閥に取り込んである。
ファーレンハイトとも接触中だ。
俺の地盤は着々と固められてきているな。
ラインハルトを打ち倒し、安泰な生活を手に入れられるのも、そう遠いことでは無いだろう。
追伸
某メーカーの
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