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社長の息子
第二章

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「将来社長になってね」
「経営していくからか」
「会社を」
「それでか」
「色々勉強して」
 壮馬はさらに話した。
「会社の経営とか経済とか」
「やっぱり社長やるとな」
「そういうこともわかってないと駄目か」
「部下の人達が何でもしてくれる」
「そういうものじゃないんだな」
「いや、普通に自分がトップだから」
 それでというのだ。
「やっぱりわかっていることはね」
「わかっていないとか」
「何も出来ないか」
「会社が大きくても」
「それでもか」
「そうお祖父ちゃん達に言われてるし」
 父や他の大人達にというのだ。
「自分の会社のこと、お金のこともね」
「全部わからないと駄目か」
「さもないといい経営は出来ない」
「そういうことなんだな」
「つまりは」
「うん、それでね」
 それにというのだ。
「いい人か悪い人かも」
「それもわからないと駄目か」
「それでいい人の話を聞いてか」
「悪人の話は聞くな」
「そういうことか」
「若しもだよ」
 ここでだ、壮馬は顔を曇らせて話した。
「詐欺師の話を聞いたら」
「お金騙し取られてな」
「終わりだからな」
「そういう奴っているからな、世の中」
「本当にな」
「はっきりわかる詐欺師以外にもね」
 如何にも胡散臭いという者以外にというのだ。
「学者やマスコミの人の言うことも鵜呑みにするなともね」
「言われてるんだな」
「そうなんだな」
「テレビとか新聞にそうした人達出て来るけれど」
「そうした人達の言うこと聞くなっていうんだな」
「こうした人達の中にも悪い人達はいて」
 職業に関わらずというのだ。
「おかしなことを言ってるから」
「学者やマスコミの人って専門家でもか」
「実は悪人でか」
「おかしなことを言っていたりもする」
「そうしたこともあるっていうんだな」
「だからね」
 それ故にというのだ。
「そうした見極めもしろって言われて僕自身も」
「ちゃんとした人になれって言われてるんだな」
「よくある馬鹿息子にはなるな」
「そう言われてるんだな」
「そうなんだ、ちゃんと勉強してしっかりした人になれってね」
 その様にというのだ。
「言われているんだ」
「それでか」
「お前そういう人間なんだな」
「穏やかでちゃんと勉強もする」
「そうした人になれって言われてるんだな」
「間違ってもDQNって言われる人達とは付き合うなって言われてるよ」
 学生達の間ではこう言われると終わりだと言われている、色々なタイプがいるが所謂ならず者達のことだ。
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