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SAO編−白百合の刃−
SAO24-雪の温度
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して作業に取り掛かった。
 炉から赤く焼け光る『ブリザード・インゴット』にヤットコを使って取り出し、金床の上に置いていた。そこからウインドウを操作し、(つち)で素材アイテムの金属を叩き、澄んだ音と共に火花が飛び散る。
 あとは……出来上がるのが待つだけか。
 待機時間中、隣でリズベットを見守っていたアスナが口を開いた。

「リズ……いつも以上に気合い入っている」
「そうなの?」
「うん。別に人を選んで手を抜くようなことはしないけど、リズを見ていると、絶対に成功させるって雰囲気が伝わってくるの。本人はいつも通りかもしれないけど……」
「アスナの勝手な思い込みじゃないの?」
「そんなことないわよ」

 アスナは自分が言ったことが間違いではないと微笑んでいた。
 どうかしらね。話を訊けば本人にも確かめないような内容でリズベットに訊ねても真実だと言い難いことだった。私が言っていることは間違ってはないはずよ。
 アスナがそう言う目で見抜いているのが仮にも本当だとしよう。本当だったとしても、私は認められないわ。
 …………。

「そんなことよりも……リズベットに余計なこと言ったでしょ」
「え、余計なことって、何?」
「私が優しいってことよ」
「それって余計なことなの?」
「余計なことだから言っているのよ。アスナも病院に行って治してもらったら?」
「常に平常だもん」

 呆れた。
貴女達が優しいと思うことは、ただ面倒なことを避けるために過ぎない。そう言ってもあんまり信じてくれない。意味がわからない。
 優しい、ね…………私には、本当に似合わない言葉。
 …………例えば、例えばの話をしよう。
 私がアスナのことを復讐するくらいに怨んでいたら、私のことを優しいと言えるのかしらね。
 わからないか、そんなこと。

「いつまで副団長はサボっていないで、前線に戻ったらどうなの?」
「午後から攻略に戻るから大丈夫」
「そうですか」

 アスナと会話していくうちに、インゴットが輝きを増し、一際まばゆい白光を放っていた。それに気づいた私達は一斉に視線をインゴットに向ける。そして輝きながら形は日本刀とも言われるカタナへと変化する。

「で、出来た……」

 そのカタナは、雪のように純白に彩られた白刀。おそらく、この世界に一つだけのカタナが出来あがった。
 あとは、黒椿がそれを認めるかどうかを判断しなければならない。並のカタナは私にはいらない。それと同時に認めてほしいところはある。正直終わらしたい気持ちだってある。
 けど、黒椿は私よりもずっと厳しい審査を下すのだろう。無情に、そして残酷なほど、黒椿は甘くはない。

「行くよ……」
「アスナ、斬られたくなかったら離れて」
「う、うん……」

 ア
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