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SAO編−白百合の刃−
SAO24-雪の温度
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………」
「どうしたのアスナ?」

 リズベットはアスナが顔を下ろすことなく、空を見上げていることに気になって声をかけた。いったい何を夢中になって見上げているのかと、気になって私も空を見上げる。
 あぁ……なるほどな、と、私はアスナがずっと空を見ていることがなんなのか納得した。

「あれ? な、なんで急に曇りかかっているの!?」

 それを現実に突きつけるようにリズベットが口に出して証明してくれた。
 先ほどまでは猛吹雪が降っていた悪天候から、快晴の夜空に晴れだした。それと同時に白竜が現れた。それを期に、私達は白竜を倒して素材アイテムを入手した。
これで終わりかと思えば、最後に立ち塞がるように急に快晴の夜空は変化した。しかも、今にも“何かが”降り出しそうな曇が空を覆っている。

「ねぇ、ドウセツ。猛吹雪って……一日一回だっけ?」
「えっ、アスナ。一日一回じゃないの!?」

 いったい誰が一日一回って言ったのよ。でも、アスナがそんなことを訊くってことは、少しでも現実逃避したい気持ちがあったからだろうか。
少し考えればわかることだ。
『デットマウンテン』に降る猛吹雪が一日一回しか降らないと、勘違いしなければの話だけどね。

「……猛吹雪は予測不可能だから、一日に何回、しかも数分後にまた降る可能性はなくはないわ」
「つまり、今急に曇りかかっているのも」
「そうよ、アスナ。また降るわよ」
「や、やっぱり、そうなんだ……」

 アスナは現実を突きつけられて、項垂れてしまった。

「なんでそんなに冷静なのさ! クリスタル使って脱出をしようよ!」
「あら、リズベットは賢いわね。えらいえらい」
「バカにしないの!」

 府に落ちないが、もうすぐ猛吹雪が吹き荒れるでしょうね。どれくらいの量が降るのかはわからないが、猛吹雪を当たるマゾでなければ自殺願望者でもないので、さっさと安全な場所へ避難しよう。
それにもう素材アイテムは入手したから、雪山に留まる理由はなくなった。今すぐ転移結晶を使って街へ戻って『リズベット武具店』でカタナを作ってもらおう。



 気がつけば深夜になっていたので、カタナ作りの件は明日行うことにして、私達は解散する。
そして翌朝、私は勝手についてくるアスナと共に『リズベット武具店』へと出向いた。

「さぁ、早速やるわよ」
「記念すべき、十回目の斬られるカタナを作らないでね」
「あたしだってそのつもりでやるけど、仕上がり具合はランダムに決まっているから、あまり期待過ぎないでよ」
「別に期待してないから、貴女の腕だと、また折れるほうに期待するわね」
「い、言ってくれるわね……絶対に、絶対に見返してやるんだから、待ってなさいよ!」

 リズベットは敵意むき出しするように声を発
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