第一章
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久し振りに一緒に
三宅一誠は家が隣同士で幼い時は一緒によく遊んだクラスメイトの北条美樹に急に誘われた。
「一緒に帰らない?」
「一緒に?」
「そう、今日三宅部活ないでしょ」
剣道部で頑張っている彼にだ、美樹は微笑んで言った。
見れば茶色がかった黒髪をロングヘアにしていて広めの額を出している、大きな目ははっきりつぃていて黒目がちである。
肌は白く雪の様で整った鼻の形をしていて口は小さい。やや小柄で胸はまだ小さいが全体的なスタイルはいい。学校の制服である紺のセーラー服が似合っている。
「私も部活ないし」
「北条さんの方は?」
一誠は美樹に問い返した、癖のある黒髪を短くしていて小さめの目はまだ幼さが残っている。鼻は低めで少年らしい顔をしていて日に焼けている。背は美樹より七センチ位高い。やや痩せていて黒の詰襟がよく似合っている。尚学校の成績は一誠は普通位で美樹はかなりいい。
「手芸部の方は」
「こっちもなのよ」
美樹は一誠に笑って答えた。
「休みでね」
「それでなんだ」
「そう、だからね」
二人の条件は同じだからだというのだ。
「一緒にね」
「帰ろうっていうんだ」
「駄目?」
美樹は一誠のその目を見て尋ねた。
「私と一緒に帰ることは」
「嫌かって言われたら」
どうかとだ、一誠は難しい顔で答えた。
「そうした気持ちは」
「ないのね」
「ないけれど男子と女子が一緒に帰ったら」
「変なこと言う人いるよね」
「何かとね」
子供みたいに囃す者がいるというのだ。もっといえば二人共中学一年なので周りもまだまだ子供だ。
「それはあるけれど」
「三宅そんなの気にするの?」
にこりと笑ってだ、美樹は一誠に尋ねた。
「周りの言う下らないことに」
「いや、そう言われたら」
どうかとだ、一誠も答えた。煽られたと気付かないまま。
「俺だってさ」
「そうよね、じゃあね」
「嫌じゃないし」
「一緒に帰ろう」
また一誠に言った。
「そうしよう」
「それじゃあ」
「そういうことでね」
こうしてだった、一誠はこの日美樹と一緒に下校することになった。それでだった。
この日最後の授業が終わると二人でクラスを出てそのまま下駄箱で靴を履き替えてそのうえで下校に入った、すると。
校門を出たところでだった、美樹は一誠に顔を向けて彼に尋ねた。
「ねえ、三宅っていつも誰と一緒に帰ってるの?」
「誰のって部活の同級生とか先輩とか」
一誠は美樹の問いに彼女に顔を向けて答えた。
「部活のね」
「そうした人達となの」
「帰ってるよ」
「じゃあ私と一緒ね」
美樹は一誠の言葉に口元を綻ばせて応えた。
「それだと」
「それがどうかしたの?」
「こうし
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