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魔法科高校の劣等生の魔法でISキャラ+etcをおちょくる話
第二百四十三話
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と待って束さん」

引っ掛かった事があり、振り向く。

「FTとかドイツ軍の研究者が魂の有無を判別できるとは思えないんだけど」

「肉体も不安定だったんだよ」

「円香以上に? そんなんでよく持ってこれたね」

「まぁね。直ぐにトレイターに運び込んで安定化作業に入ったから。まだ終わってないけど、10日もすればカプセルから出しても生き続けることができるようになるよ。でもそれは自発的に体を動かす事はしない。植物と同じだよ」

「そう…。これの維持って難しかったりする?」

「ぜんぜん余裕だよ。どうする? 牧場に持っていく?」

「……さすがにそれは俺の良心が痛むんだけど」

円香やラウラじゃないとはいえ、魂が無いとはいえ、妹や姉にあたる存在をあそこに繋ぐことはできない。

「だよねー。それに量も足りてるしねー」

目の前の少女達……少女の形をした生きているだけの物体に目を向ける。

「これはこのままにしておこうか。カンファレンスに使用許可出しとけばなんかに使うでしょ」

魂が空なら、魂をいれればいい。

オリジナルコアが人間の肉体を必要とした時に使うかもしれない。

「うん。わかった……。で、この事まーちゃんとらーちゃんには?」

「話せる訳ないじゃん……」

こんなの見たらたぶんショックを受けると思うし、怖いと思うだろう。

自分の代わりが居るというのは、恐怖だ。

俺は、俺が俺だけで良かったと、今でも思っている。

「このブロックは俺と束さん以外入れないようにしておいて。アクセス権もカンファレンスだけに限定」

「ちーちゃんと箒ちゃんは?」

「いやどっちでも良いけど姉さんと箒ってこっちに用無くない?
白騎士もウカノミタマも整備はあっちでしょ?」

「それもそうだね」

俺と束さんしか入れないエリアはそれなりにある。

ラボで機材のあるエリアや有機素体プラントや人間牧場などの危険な場所や倫理に触れる場所がそれにあたる。

一応クローン体のプロパティを確認しようと、コンソールに触れようとしたとき。

「いっ君」

「なに?」

「もう1つ………いや、一人だけ見て欲しい子が居るの」


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