暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーディロード〜MASKED RIDER DELOAD〜
第二部〜雅、結婚騒動〜
EPISODE18『己の歌』
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かつて、マリアが敵であったころ、響はガングニールのギアの破片が体に取り込まれている状態で戦っていた。しかし、ある理由で体に呑み込まれたガングニールは消え、響は一度装者では無くなった。しかし、マリアとぶつかり合い、当時マリアが使っていたガングニールのペンダントはマリアの元を離れ、響の方に行き、響は今はそれを使って戦っている。マリアにとって、自分をも認めさせたはずの響が戦わないことに憤慨していた。こうして、響とマリアとの間に溝が生まれてしまう。
「さて、これで響はいやがおうでも戦わざるをえない。」
雅はキャロル達と話していた。
「で、どうやって戦わせるんだ?」
キャロルは関心を示す。
「彼女は今まで、自分の守るべき場所の為に戦っていた。それが奪われるともなれば、彼女は戦うだろう。」
「そうか…」
「さて、動き出したようだ。キャロル、ミカを動かしてもいいか?」
「構わん。ガリィ、頼む。」
「は〜い、わかりました!」
ガリィはまだ動いていない赤いオートスコアラーに口づけをして、そのオートスコアラー、“火”の属性を司る最強の機体、ミカ・ジャウカーンを起動させる。
「…ん、眠いゾ?あれ?ガリィだゾ!起こしてくれてありがとうだゾ!」
ミカは嬉しそうに言い、
「そいつはなんだゾ?解剖したいゾ!」
雅に興味を示す。
「待て、ミカ。そいつはオレの協力者。バラされると困る。」
「分かったゾ…」
「ミカ、ガリィ、雅と共にこいつを狙え。」
キャロルが見せた映像には未来が映っていた。
「響、本当に大丈夫?」
「うん。平気、へっちゃらだよ!」
響は自分が元気であるようにみせる。すると、
「見つけたゾ!よし、これから解剖タイムだゾ!」
ミカが現れ、未来にその刃の爪を放つ。
「未来、こっち!」
響は未来を連れて逃げる。
「ん?鬼ごっこなら負けないゾ!」
ミカは走り出す。
「未来、大丈夫?」
響は走りながら未来に質問する。
「私は大丈夫。それよりも、響の方が変だよ。」
陸上部である未来にとっては走ることくらい何ともないが、響の様子を不審に思う。すると、
「追い着いたゾ!犬も、猫も、みんな解剖しちゃったゾ!だから今度は、お前達の番だゾ!」
ミカは響達の隠れていたビルを崩すように分解して行く。そして、ついにビルは崩れ、未来は落下してしまう。
(そうだ!もう迷っちゃいけない!もう失うかもなんて、思っちゃいけない!)
響は飛び降りる。そして、
「Balwisyall Nescell gungnir tron」
響はついに撃槍・ガングニールを纏う。
「ついにきたか。」
雅はガリィと遠巻きに眺めていた。
己の歌
次回予告
ついに槍も折られる。しかし、それこそが修復の始まり。守護者達の誇りが試される。
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