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デジモンアドベンチャー Miracle Light
クリスマス
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ばらくしてテイルモンは帰宅し、ある物をブイモンに差し出す。
「………何だよ?」
「あんたへのクリスマスプレゼントよ。有り難く受け取りなさい」
ラッピングされた箱を受け取り、包装紙を破いて中身を確認すると喫茶店・BLACK DRAGONのクリスマスパンケーキであった。
「……これは…」
「喫茶店・BLACK DRAGONのクリスマス仕様のパンケーキよ。私に感謝しながら食べなさい」
「ほーほー、腹壊し薬入りのなぁ」
「んなぁ!?むぐっ!?」
ブイモンへの復讐のために仕込んだ結構ヤバめの薬を仕込んでいたことを知られていたことに驚愕するテイルモンの口にパンケーキを押し込められ、それを飲み込んでしまう…次の瞬間。
「あがががが…」
腹を押さえて悶絶するテイルモン。
それを黒笑しながら見下すブイモン。
「残念だったなテイルモン。俺はお前のやろうとしていることなんてお見通しなんだよ。お前が出掛けるのを見て追いかけてたんだ。そして喫茶店では天井に張り付きながらお前達の会話を聞いてたんだよ」
「あんたは、忍者か……っ!」
「お前如きが俺に一服盛ろうなんて百年早いんだよ馬〜鹿」
無駄に高い隠密スキルの無駄遣いにテイルモンは歯軋りする。
「くううう…私が…あんたなんかに、この…私があああぁ…っ!!おのれ…おのれおのれおのれおのれぇえええ……っ!!」
「さーて、俺からの素敵なクリスマスプレゼントと行こうか?」
黒笑を浮かべ、拳を鳴らしながら近付くブイモンにテイルモンは無念そうに目を閉じた。
「(許して…私の可愛い天使達…)」
数秒後にテイルモンの悲鳴と鈍い打撃音が響き渡ったが、子供達は怯えるどころか何時も通りの光景に楽しそうに笑っていたのであった。
「「(将来大物になるだろうなぁ…)」」
薬を盛って謀ろうとしたテイルモンの上を行き、圧倒的な力で捩じ伏せる光景を笑って見ている我が子達の図太さに親となった大輔とヒカリは親馬鹿な感想を抱くのであった。
メリークリスマス☆
HAPPY☆END♪
「HAPPY☆END♪じゃな…げぼおっ!!」
「HAHAHAHA!黙れアホネズミ。それじゃあ、みんなも良いデジモンクリスマス☆ライフを〜♪」
【良いデジモンクリスマス☆ライフを〜!!】
ブイモンに足蹴にされたテイルモンを除いた全員での締めの挨拶。
以上、本宮家のクリスマスでした。
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