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神様が親切すぎて夜に眠れない
八話→玄人とエ・ランテルB
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外せない!?

彼女は困惑した。

そう、そもそも『魔力が練れない』

何故か馴染むほど使っていたはずの魔法が、発動しようとすると、雲散霧消するのである。

それが続けて、数十回。

ほどなくして、彼女の頭は先程の楽観的なものとうって変わって、焦りに変わる。

「…………どうしてよ!どうして!」

外せない拘束をガチャガチャいわせながら、誰にむけるでもない文句を口にする彼女の言葉を、外側から聞いてる影一つ。

(ふむ…………モンスターを材料にした拘束は有用か…………)

まるで科学者のようにそう分析しながら、玄人はぽつりとそう呟いた。



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