27 久しき食事
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」
店主はドラム缶から煮込んだシチューを器によそい、二人が座る席のカウンターに置いた。中には色々な具が入っていた。人参、玉ねぎ、グリーンピース、中にはスパゲッティやうどんの切れ端と思われる物、そして欠片としてだが肉も入っていた。
「色々入ってるね!」
「ああ、アメリカ軍の人が余った食材を分けてくれたもんでね」
二人は一見雑に入っているだけの煮込み料理に栄養の多さを感じ、平らげた時には人生で初めてといえるくらい満腹となっていた。
食べ終わった後、二人は白米の缶詰と肉の缶詰をお土産に買って市場を出た。
「これ持ち帰ったらお父さんとお母さん喜ぶよ!」
「そうね」
その時、二人の人物が揉めていた。一人は先ほど盗難被害に遭った市場の男性でもう一人は先ほどのかっぱらいの少女だった。
「こら、返せ!!」
「やだ、やだ、やだ!!」
まき子と奈美子はその様子を目撃した。
(あの子、さっきの子だ!!)
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