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聖国のジルフリーデ 〜勇ましき姫と気高き女騎士と、男勝りな女戦士と妖艶な女盗賊は、媚薬の罠に乱れ喘ぎよがり狂うも、心だけは屈しない〜
屈服編 気高き女騎士は、獣欲によがり次代を身篭る
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のだ! 何もかも責任を投げ出して、逃げていた貴様とは……肝心な時にいてくれなかった貴様とは、覚悟が違うッ!」
「……ふん、あっそ」

 そんな彼女に、ラフィノヴァは微かな本音を交えた拒絶の言葉を吐き出すと、背を向け素振りを再開した。
 その言動の節々に滲む、女騎士の焦燥に触れたベーナゼットは――彼女の前で戦斧を構え、臨戦態勢に突入する。

「……!」
「じゃあ、そのアタシに負けたらあんたはそれ以下ってことね。……掛かってきな。今の乱れに乱れたあんたになんか、絶対負けてやらないから」

 それは、彼女1人に全てを背負わせまいとする――女戦士なりの、不器用な「友情」であった。
 その本意を察するラフィノヴァも、僅かな逡巡を経て。吹っ切れたように口元を緩めると、両手剣を上段に構える。

「ふんッ……いいだろう、受けて立つ! 後悔するなよッ!」
「はんッ! あんたこそ、吠え面かくんじゃないよッ!」

 それから、間もなく。まるで、共に戦えなかった「過去」をやり直すかのように――彼女達の「稽古」が、始まるのだった。

 ――そうだ。私はもう、独りじゃない。姫様のためにも、聖国のためにも、団長のためにも。

 ――そして、新たに得た、仲間達のためにも。私は必ず……!

「そらそらァッ! やっぱへばってんじゃないの!? ラフィノヴァッ!」
「ふッ! 笑わせるな、ベーナゼット! 例え消耗した上であろうとも……貴様如きには1本たりとも取らせはせんッ!」

 そんな女騎士の想いを。剣戟を通じて受け取った女戦士が、声を張り上げる瞬間――孤独から解放された女騎士もまた、勇ましく咆哮する。

「……全く、騒がしいったら。眠れたものじゃないわね、ジル」
「ふふっ……でも、彼女達らしいですわ」

 そんな彼女達を、暖かく見守るジルフリーデとロザヴィーヌが、微笑を浮かべる中。4人を運ぶ大型船の旅路は、朝陽に照らされようとしていた。

 ――だが。仲間達と苦楽を共にして、聖国中を冒険し、数多の困難を踏破してきた、その美しく肉感的な足を。
 裏側から指先に至るまで、全ての思い出を冒涜するかの如く。獣欲のままに舐めしゃぶられることになるなど、この時の彼女達には知る由もなかったのだ。

 ◇

 そして。

 ジルフリーデをはじめとする4人の美女が、アンジャルノン率いる帝国軍との戦いに敗れてから、1週間。かつての女傑達は今、凄絶な快楽地獄に堕とされていた――。

 ◇

「んひぁあぁあぁあっ! あぁあぁあっ、ひぃぁあぁああっ!」

 窓辺から城下町を一望することが出来る、城の上層に設けられた水浴び場。そこでラフィノヴァはブロンドの髪を振り乱し、唾液と汗を撒き散らし、嬌声を響かせていた。
 その扇状的な両脚は、
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