暁 〜小説投稿サイト〜
世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
黄金の大鐘楼
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
かった。

 故に、アキトは正面からこの雷迎を押し返すことを選択する。
 それが現状考えられる最善にして最高の策だ。

 しかし、現実は決して甘くはない。
 莫大な雷のエネルギーを秘めた雷迎に圧され、アキトの身体は徐々に大地へと押されていく。
 掌は出血し、服の裾が破けるのを皮切りに服全体が消滅していった。

「ヤハハ、馬鹿め!!」

 エネルはそんな無謀なアキトの姿を見下ろし、嘲笑した。

「よくやったと言いたいところだが……」




「この私が、神の地(アッパーヤード)の神だ!!!」 

「これで空島もお終いだ!!私を邪魔する者は全てこの世から消え去ることになる!!!」

 狂気の笑みを顔に張りた付けたエネルはスカイピア全土を見下ろす。
 万雷(ママラガン)は今なお続き大地を破壊している。
 雷迎により神の地(アッパーヤード)は跡形も無く消滅し、スカイピアが文字通り消え去るのも時間の問題だ。

「さて……」

「残るは貴様だ、ゴムの男!!」

 その言葉を皮切りにエネルは巨大豆蔓(ジャイアントジャック)へと落雷させる。
 巨大豆蔓(ジャイアントジャック)ではその巨体をくねらせ、必死に登る大蛇(ウワバミ)の姿があった。

 エネルは知っている。
 あの大蛇(ウワバミ)の体内に憎きあのゴムの男、ルフィがいることを心綱(マントラ)で感知していた。

 万雷(ママラガン)巨大豆蔓(ジャイアントジャック)へと集中し、大蛇(ウワバミ)の身を襲う。
 エネルは容赦することなく限りない大地(フェアリーヴァース)への道を阻む敵を排除に取り掛かった。
 
 大蛇(ウワバミ)の皮膚が黒く焦げ、痛みに体が悲鳴を上げる。
 それでも尚大蛇(ウワバミ)巨大豆蔓(ジャイアントジャック)を登り続けた。

 神の裁き(エル・トール)がその身に直撃する。
 それでも尚大蛇(ウワバミ)は止まらない。

 大蛇(ウワバミ)は理解していた。
 今、400年の時空を超え、彼ら(・・)の意志を継いだ者達が再び黄金の鐘を鳴らそうとしていることを本能で理解していた。

 400年前突如として自分は独りぼっちとなった。
 寂しかった。
 心に穴が空いたようであった。

 大好きであった黄金の鐘の()も聞こえない。
 大好きであったモンブラン・ノーランドとカルガラの姿も見えない。

 探して、待って、探し続けて、待ち続けて、400年の月日が経過してしまった。
 黄金の鐘の姿もなく、鐘の()も聞こえない。

 そんな中、モンブラン・ノーランドの姿を一人の青海人から垣間見た。
 神の地(アッパーヤード)にてその青海人を見た時から|大蛇《ウ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ