第二十八章
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「勝ったな！」
「ああ、方程式通りにいった」
ビルドがそのクローズに答えた。
「それならだ」
「俺達の勝ちだな」
「間違いない、これでな」
「その通りだよ」
スサノオもライダー達に答えた。
「君達の勝利だ」
「そうか、間違いないな」
「私はこうした時は嘘は言わない」
決してという言葉だった。
「だからだ」
「これでだよな」
「君達の今の戦いは終わった」
「今は、かよ」
スサノオの今の言葉に反応したのはクローズだった。
「じゃあまた出て来るんだな」
「そのつもりだよ、ではまた会おう」
「何度でも勝ってやる」
「ぶっ潰してやるからな」
ビルドとクローズは神に対してそれぞれの言葉で応えた。
「楽しみにしていろ」
「天才物理学者、いや人間を甘く見るなよ」
「その意気だ、こうでなくては面白くない」
スサノオは最早立っているのがやっとだがそれでも強い言葉を出すライダー達に満足して返した。
「だから私は人間と戦うのだよ」
「どれだけ負けてもか」
「そう、人間を見る為に」
「なら好きなだけ見ろ」
ビルドの言葉は毅然としたものだった。
「飽きるまでな」
「ふふふ、その時までか」
「ああ、俺達がお前の相手をしてやるからな」
「それでいいなら何度でも来い」
クローズはあえて胸を張ってスサノオに告げた。
「幾らやっても同じだからな」
「そのうえで見せてもらおう」
人間をだ、こう言ってだった。
スサノオは二つの身体を爆発させてその中に姿を消した、その後には何も残らずそれが戦いの終わりを教えていた。
ビルドはスサノオの気配が完全に消え去ってからクローズに声をかけた。
「帰るか」
「そうだな、今の戦いには勝ったからな」
クローズのビルドに応えた。
「それならここにいる理由はないからな」
「ああ、次の戦いまでな」
「今は休むか」
「そうしような、まずはな」
「皆のところに帰るか」
「もう終わってるさ」
ビルドは明るい声で述べた。
「だからな」
「それで、だよな」
「皆待ってるぜ、その皆のところに戻ろうな」
「そして今はお祝いをするか」
「そうしような」
二人のライダー達は戦いの後の会話を終えるとその場を後にした、そうして仲間達のところに戻ると彼等が笑顔で迎えてくれた。
戦士達はナスチカで勝利を祝って乾杯し美味いものを飲んで食べた、そして宴が終わると。
まずは宝生達が席を後にした、彼等は桐生達に笑顔で一時の別れの挨拶を告げた。
「じゃあまたな」
「何かあったらうちの病院に来て下さいね」
パラドと明日那が笑顔で言ってきた。
「何時でもお待ちしています」
「まあ病院の世話にならない方がいいか」
「呼んでもいいからな」
九条の言
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