暁 〜小説投稿サイト〜
妖精のサイヤ人
第四話:圧倒的!雷を操る魔道士の桁違いなパワー!
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リの棒による突きでネロを衝撃とともに吹き飛んだ。

「―――――ガハッ!?!?」

きっとネロにとって気づかない間に攻撃されたのだろう、ネロが飛んでる途中に気づいたのか口から息が漏れた。呼吸が、安定しない。
さっきの突きは、ネロの肺にダメージを与えていたことを誰が見ても明らかだった。
武舞台に倒れ、そのまま横になってもピクとしないネロの元にギグリは足を運んでいく。

『な…なんということでしょう…!互いの攻防により、ギグリ選手にカウンターを決めたネロ選手だったが、ギグリさんの力を込めた突きによりネロ選手、ノックアウトにされました!それに肺にも攻撃が伝わったのか、うまく呼吸ができていない…ギグリ選手、このままトドメをさすのでしょうか…!?』

若干震え声になるアナウンサー、それはそうだ。先程からハイレベルというより、魔法で一瞬決着つけていく試合に気が抜けていたのだろう、それが今回の試合で互いの試合が五分五分で、実況することすら忘れていたのだ。
今ではなんとか実況するが、10歳の子供に対しゆっくりと歩いている大人の坊主にアナウンサーはハラハラ状態だ。いやなら子供の出場を認めるなって話であるが。
それでも、結構なレベルのこの試合にマカロフは冷や汗をかく。
孫といい試合できそうな者が多くいる。それも決勝で当たるとなると喜ばないはずないが、如何せん、孫と同い年のネロとラクサスに対戦させて友情を深めてほしいのだ。できることなら…いや、それは小僧にとっては辛いことだろう。…それに相手とレベルの差が違いすぎる。
それはラクサスも同じことを考えており、自分と友達になれるだろう少年を惜しむ。
周りからは苛ついているようにしか見えないが、ラクサス自身あの少年のことが気になるのだ。
もしこのまま負けるのなら、自分が慰めて友だちになるのもいいが―――できることなら、ライバル関係にもなってみたかった。
誰もがネロの敗北ムードを疑わず、ただその時を待つ。それか降参宣言を待っている。
だが―――――

「は…ハハッ…」

響き渡るのはまだ声変わりしない子供の乾いた笑い、しかし武舞台ではその笑い声は確かに響き渡った。
ギグリはビタッと足を止め…ありえない何かを見るような目でネロを見つめる。
確かに―――――もう動けない程の突きを放ったはずだ…なのに…笑っている?

「ハハハッ…アンタ、やっぱ強えよ。ワクワクが堪んねえ…」

先程ギグリ選手に対し敬語だったネロは素の喋り方でギグリを称えながら胸を抑えて立ち上がる。
立ち上がる少年の表情は笑みを声と同じ笑顔を浮かべている。

―――――ッ!!

どこか言い知れぬ不安をギグリ、そして観戦していたラクサスとマカロフは感じた。
まるで、”
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