第十七章
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「実際にね」
「やっぱりそうなんですね」
「そこにも仮面ライダーがいるから」
「その人達と一緒に」
「戦ってくれるね」
「わかりました」
「では明日にだ」
壇が勇んで言ってきた。
「全員でストーンヘンジに向かう、それでいいな」
「ああ、しかしな」
九条は壇を見据えて彼に応えた。
「無茶苦茶な動きはするなよ」
「私がか」
「抜け駆けとかな」
「心配するな、明日の十二時に全員にだ」
それこそとだ、壇は九条に笑って話した。
「君達と共に向かってだ」
「そうしてか」
「ブラッド族を倒す、だが残念なことがある」
「何だ、それは」
「ブラッド族にエボルトという者がいたが」
壇はこの者のことも話した。
「二人の仮面ライダー達に倒された」
「それはいいことだな」
「いや、ああした者こそ私が倒したかった」
非常に残念そうにだった、壇は九条に身動きまで入れて話した。両手を半ば開いてそれを見つつだ。
「是非な」
「何だ?自分が神様のつもりだった奴か」
「そうだった、神とは何か」
壇はそのポーズのまま仲間達に問うた。
「一体」
「もう言わなくていいわよ」
「いや、言わせてもらう」
ニコの冷たい突き放しにはこう返した。
「それは人間、他の生物と比べて絶対の力があるからか」
「そんな力覆されるわよね」
「そうだ、そんな奴は神ではない」
ただ力を持っているだけの者はというのだ。
「全く違う、そういった奴を凌駕する」
「そうした力をなの」
「才能と必死の努力で持った者こそがだ」
まさにというのだ。
「神なのだ」
「つまりそれがあんたなのね」
「だから私は檀黎斗神なのだ」
壇は自分から言った。
「神様気取りの下らない奴の上を自らの才能に加え努力で超えるのだからな」
「努力してなの」
「私は過労死すら恐れない」
実際にそういった死も経験している。
「だからだ」
「もうなのね」
「そうだ、私はだ」
既にというのだ。
「エボルトという奴を遥かに凌駕していた、その力でだ」
「倒してどうするつもりだったの?」
「勝ち誇るつもりだった、神としてな」
「全く、本当に変わらないわね」
「そうだな、しかし明日の十二時に備えてだ」
花家はニコの言葉を聞いてから話した。
「休んでおくか」
「仕事があるがな、出来るだけそうしておくか」
鏡は花家のその言葉に頷いた、そうして彼等もまた明日の決戦に向かおうとしていた。決戦に参加する戦士達は揃った。
決戦の時が近付くと桐生達は店を出た、この時三羽は猿渡に言った。
「頭、緊張しますね」
「これからとんでもない奴等と戦うって思いますと」
「自然とそうなりますね」
「俺もだ、それでもいいな」
猿渡は今も自分と共に
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