暁 〜小説投稿サイト〜
世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
雷迎
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りの握力に苦悶の表情を浮かべ、右腕の矛でルフィを突き刺そうとするも、次の瞬間には自分の体は宙を舞っていた。

 ルフィに殴り飛ばされたのだと理解し、エネルが前方を見据えるも既にルフィの姿はなく、今度は甲板に叩き付けられた。
 上空を見上げれば宙で蹴り抜いた体勢のルフィがおり、エネルはまたしても自分は攻撃を受けたのだと理解する。

 エネルは身体を走る衝撃に吐血し、意識を失いかけるも必死に立ち上がる。
 空からルフィの拳が甲板に突き刺さり、甲板が破壊された。

 甲板を掴み、ゴムの反動で甲板上に舞い降りたルフィは間髪を容れず前方へと突貫する。
 爆発的な身体能力にて繰り出された拳がエネルの腹部へと突き刺さり、エネルは再び吹き飛んでいった。

「馬鹿な、こんな、こんなことが……」

 エネルは今のルフィの様子に信じられない様子で腹部を押さえ、吐血する。

「……」

 ルフィは許せなかった。
 己を神と宣い、空島を破壊するエネルを
 命を懸け、ロマンを追いかけるクリケット達を嘲笑うエネルの行いそのものを許せるはずもなかった。

 ルフィの体から蒸気がより強く放出され、甲板からはルフィの余りの脚力に悲鳴を上げるかのように亀裂が走っていく。



「お前は絶対に許さないぞ」

「この屑野郎ォオ!!」

 ルフィは拳を強く握り締め、甲板を破壊し、一息でエネルへと迫った。

 頬にルフィの拳が突き刺さる。
 頬が大きく凹み、血の放物線を描きながら吹き飛ぶエネルの腹部に"バズーカ"が叩き込まれた。

 それでもエネルは倒れない。
 その足で立ち上がり、甲板をその足で踏み締め、ルフィと相対する。

「ヤハハ、成程……」

神官(奴ら)では敵わぬわけだ。だが……!」

 エネルは血反吐を吐きながらもルフィを見据え、両腕を雷で迸らせ神の裁き(エル・トール)を放った。

 右腕で神の裁き(エル・トール)を放ち、左腕で続けて神の裁き(エル・トール)を放つ。
 それを何度も繰り返し、神の裁き(エル・トール)を幾度も射出する。
 大気を突き進み、神の裁き(エル・トール)はルフィの体に直撃する。

 しかし、それだけの猛攻撃を受けてもルフィは無傷
 ゴムゴムの実は完全にゴロゴロの実の力を無効化していた。

「貴様がいくら奮闘しようともこの島の結末は変えられん」

「まもなくこの島は青海へと落下する」

「聞こえるぞ、島の民達の絶望の声が」

「もう誰にも止められん……!」

「我は全能なる神である!!!」

 これ以上エネルに下手な行動を取らせるべきではないとルフィは考え、胸部に拳を叩き付けた。
 しかし、エネルは驚くことに回避行動を取ることなくルフィの
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