雷迎
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の矛が迫るもそれはルフィを上空へと飛ぶことで回避する。
「それで上手く避けたつもりか?」
空中で身動きが制限されたルフィの背後からエネルの声が聞こえる。
黄金の中を伝い、エネルが箱舟マクシムの黄金で造られた顔から姿を現した。
黄金の中を……!
ルフィが眼前の現象に対して驚愕する暇も無く、エネルの矛がルフィの脇腹を浅く貫いた。
超電熱を誇る矛の熱さに悲鳴を上げるルフィの前から矛だけを残し、エネルは姿を消す。
混乱するルフィの無防備な背中をエネルは背後から殴り付け、マクシムへと叩き付ける。
余りの衝撃にルフィの背後の黄金の壁が凹む。
息を大きく吐き出し、呼吸を乱されたルフィの身体から遂に蒸気が消え、通常の状態へと戻ってしまった。
「つまらん」
エネルは容赦することなくそんなルフィの腹部を矛で突き刺し、宙へと放り投げた。
血の放物線を描きながらルフィは力なく甲板へと落下する。
エネルは心底落胆した様子でルフィを見下ろし、雷神を解除した。
「私は神官のように甘くはない」
残念だったな、とエネルは笑う。
既に神に反逆する愚か者は処罰した。
甲板上に倒れるルフィは動かず、血の池を作り出している。
箱舟マクシムは進む。
箱舟マクシムは地面を離れ、空へと飛び立ち、スカイピアの全土を見渡せるまでの高度まで到達した。
箱舟マクシムから排出される雷雲は天空を覆いつくし、空を黒く染め上げていく。
「さァ、"宴"を始めようか……!」
エネルは狂気の笑みを浮かべ、スカイピアへと掌をかざした。
「"万雷"」
天より降り注ぐは神の裁き
無数の雷撃がスカイピアを襲い、木々を燃やし、地面を破壊していく。
地上ではホワイトベレーの誘導に従い、空島の住民たちが必死に避難する。
彼らの傍にはガン・フォールの姿もあり、民間人の人命を第一とし、適確な指示を飛ばしていた。
ウソップとチョッパーも空から降り落ちる雷に圧倒されながらも尽力している。
黄金都市シャンドラの遺跡地帯にも雷が降り注ぐ。
アキトは宙に滞空しながら右手の掌を天へとかざし、遺跡をエネルの雷撃から守っていた。
斥力のバリアが遺跡の全体を覆い、雷撃の侵入を完璧に遮断している。
そんなアキトの眼下ではナミ達がエネルの部下の残党達と戦闘を繰り広げていた。
ナミとビビは協力しながら神兵を一人ずつ撃破していく。
満身創痍のゾロがゲダツを斬り、同じく重傷を負ったサンジが蹴り倒す。
ロビンはそんな2人を背後から襲う神兵をハナハナの実の能力で無力化することで援護していた。
「遺跡の破壊は許さ
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