第二話 ステータスプレート
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流石にここまで来て待っているっていうのは認められないんじゃ……」
「俺は連れ出されそうだぞ?」
「違うの! 足手まといだとかそういうことじゃないの!」
「‥‥‥何かあるな。話してみろ」
「あのね、なんだか凄く嫌な予感がするの。さっき少し眠ったんだけど……夢をみて……南雲くんたちが居たんだけど……声を掛けても全然気がついてくれなくて……走っても全然追いつけなくて……それで最後は……」
俺は察した。ハジメも察したらしい。あえて答えを促す。
「最後は?」
「……消えてしまうの……」
「……そっか」
「しかし‥‥所詮夢は夢と片付けられそうだな‥‥‥」
「そうだよ。夢は夢だよ、白崎さん。今回はメルド団長率いるベテランの騎士団員がついているし、天之河君みたいな強い奴も沢山いる。むしろ、うちのクラス全員チートだし。敵が可哀想なくらいだよ。僕は弱いし、実際に弱いところを沢山見せているから、そんな夢を見たんじゃないかな?」
「それでも‥‥‥心配なの‥‥‥‥離れてしまいそうで‥‥‥」
「そっか‥‥‥それでも……それでも、不安だというのなら……」
「……なら?」
ハジメは若干恥ずかしそうに、しかし真っ直ぐに香織と目を合わせた。
「守ってくれないかな?」
「え?」
「お前なあ‥‥‥それ男子が女子に言うセリフじゃないよな‥‥‥‥」
「あはは‥‥‥でも、実際そのぐらい弱いからさ」
「そう‥‥‥か‥‥‥うん、分かった」
香織は決然とした眼差しでハジメを見つめた。
「私が南雲くんを守るよ」
(おいおい‥‥ヒロインとイケメンが真逆じゃんか‥‥)
思わず毒づいてしまうのだった‥‥‥‥。
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