第二話 ステータスプレート
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っても鉄板を簡単に折る拳だ。並大抵の威力ではない。
「そして時は動き出すってね‥‥‥」
時間の流がもどる。すると檜山が前のめりに吹き飛んだ。丁度白崎たちも駆けつけたとこらしい。あ然とした顔でこちらを見ている。
「バカは言っても分からないんだな。お前ら、俺が稽古してやるよ‥‥‥‥」
「え、いや俺はいいよ‥‥‥」
「ア゛ア゛! ?」
威圧も発動させる。許すつもりは毛頭ない。
「テメエ等覚悟しろよ?」
反論すらさせないほどの怒りを込める。かつて俺は、イジメのせいで聖を失った。二度と、あんな目に合う人が消えてほしいが故の行動だ‥‥‥‥。
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訓練が終了した後、いつもなら夕食の時間まで自由時間となるのだが、今回はメルド団長から伝えることがあると引き止められた。何事かと注目する生徒達に、メルド団長は野太い声で告げる。
「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では、解散!」
そう言って伝えることだけ伝えるとさっさと行ってしまった。俺はハジメと一緒に部屋へ戻る。
「前途多難だと思ってんだろ?」
「まあね‥‥今日もあのザマだったし」
「ま、あのあと締め上げたからしばらくは大人しいさ」
「‥‥中々に凄かったけどね‥‥思い出すのも怖いや」
その時、コンコンと扉がなった。時間的にはもうかなり遅い。ハジメが身構え、俺も臨戦態勢を取るが、それは杞憂に終わった。
「南雲くん、緋鷹くん、起きてる? 白崎です。ちょっと、話したいんだけど‥‥‥いいかな?」
「ファッ!?」
「Oh‥‥‥まあいいや。開けてやれ」
「う、うん‥‥‥‥いやなんでやねん」
関西弁でツッコミを入れたハジメ。俺も白崎の姿を見て納得した。白崎は、純白のネグリジェにカーディガンを羽織っただけの姿だったからだ。無防備すぎて怖い。
とりあえずハジメが中に招き、俺が備え付けの紅茶モドキを入れる。ついでに洋菓子みたいなのもあったので併せて出す。白崎は嬉しそうに食べてる。ハジメはむせた。それを愛おしげに見る白崎。
「んて、話したいことって?」
俺が問う。ハジメはその声で我に返ったみたいだ。
「明日の迷宮だけど……南雲くんたちには町で待っていて欲しいの。教官たちやクラスの皆は私が必ず説得する。だから! お願い!」
「南雲くんたち、ねえ。俺とハジメ、拓人、蜂起のことか?」
「うん‥‥‥‥‥」
「えっと……確かに僕は足手まといとだは思うけど……
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