第二章
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彼はミルクティーを一口飲んでから笑って話した。
「猫型ロボットの漫画があるね」
「ああ、あの漫画だね」
「青い丸いロボットと眼鏡の男の子の漫画だね」
「あの漫画だね」
「あの漫画にヒントを得たのかい」
「そうだよ、そしてね」
スウィストは同僚達にさらに話した。
「機動戦士の名前も出たか」
「そっちもかい」
「ヒントを得たのかい」
「そうなのか」
「そう、そしてね」
スウィストはさらに言った。
「そうした漫画、アニメでもあるね」
「そうしたものからかい」
「ドクターはヒントを得た」
「そうなのか」
「そう、そしてこれまでにない家電製品を開発して」
そしてというのだ。
「それを売ってね」
「そしてだね」
「業績を伸ばして」
「社を救うのか」
「そうするとしよう」
こう言ってだった、スウィストは早速新しい彼が思うこれまでとは全く違う斬新な家電製品の開発にかかった。
彼は寝食も忘れてそのうえで開発に勤しんだ、そうしてだった。
あるテレビを開発したがそのテレビは。
「見るんだ、このテレビを」
「おお、手足があるな」
「機械の出足が」
「自由自在に動けるか」
「自分からそう出来るんだな」
「テレビにロボットの技術を取り入れたんだ」
そうしてみたというのだ。
「これで持ち運びの必要はないぞ」
「それは凄いな」
「えらく独創的だな」
「斬新だな」
「これは売れるかもな」
「これまでにないテレビだからな」
他のスタッフ達もこれはと唸った、だが。
スウィストが出したのはテレビだけではなかった、他にもだった。
「電子レンジも開発したが」
「そっちもか」
「電子レンジも開発したのか」
「そうなのか」
「今度は電子音で喋ってくるが」
そうした機能を取り入れたというのだ。
「ただ英語だけでは面白くない」
「というと」
「英語だけじゃないのか」
「他の言語なのかい?」
「コックニーにしてみた」
ロンドンのある地域で使用されている言葉である、英語の方言の一つでありかなり独特な言語とされている。
「それにしてみた」
「ううむ、よくそんなこと考えたな」
「テレビも凄いが」
「これもまた斬新だな」
「こんな面白いものを開発するとは」
「ドクター、君は天才かもな」
「褒められるにはまだ早い」
まだ言うスウィストだった。
「私は他にも開発してみた」
「というと」
「他はどんなものがあるんだ」
「是非見せてくれ」
「どんな製品を開発したんだ」
「一体どんなものだ」
「こうしたものもある」
今度は何と掃除機に小型にした空気清浄機を付けたものだった、スウィストはこの製品についても胸を張って言った。
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