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魔法使いへ到る道
4.歩くのはそんなに好きじゃない
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一口目で吹っ飛んでいったよ。
 んでまぁ、結果として
「うぐぐ…」
 おなかいたい。
 我慢できないほどじゃないから問題ない。ちょっと気を抜いたらリバースカードがオープンされる程度だ。大事無い。
 横になれば楽になるだろうということでシートの上にゴロン。牛になっても構うものか。
 昼飯を終えたら後は帰る時間になるまで自由時間。キャンプ場の敷地内から出ず、危ないところへいかなければ何をしていてもいいと言われている。
 同級生が次々と駆け出し草原を縦横無尽に駆け回るのを耳で聞きながら、俺はうだうだと寝転がる。山の風が心地いい。おなかも一杯でだんだん眠くなってきた。もう寝てしまおう。
 周りではふざけて俺のまねをして寝転がっていたなのはたちがすやすやと眠っている。上から見たら『川』の字ではなく『卍』の字に見えることだろう。嘘だけど。
 ああ、マジで眠くなってきた。
 帰って親に遠足の感想とか聞かれたら
「なのはおぶって、いっぱいご飯食べて、いっぱい寝た」
 としか言えないじゃないか…………zzz。

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