アイングラッド編
紅き剣閃編
Sound Memory―音の記憶
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…言えないけど、わかる……」
その言葉を聞いたキリトはユイの頭をくしゃくしゃと撫でた。アスナを見て、にやっと笑う。
「疑って後悔するよりは信じて後悔しようぜ。行こう、みんなでやればなんとかなるさ」
「相変わらずあなた達はのんきねえ」
「親父に似ただけさ」
「おまえ、何だかんだ言って気に入ってるだろ。その設定」
涼しい顔をしてキリトの嫌みをスルーしたレイは着替えるために奥へ引っ込んでいった。
「……微力ながら、お手伝いさせていただきます。大事な人を助けたいって気持ち、わたしにもよく解りますから……」
「ありがとう……ありがとうございます」
場所は一層地下ダンジョン。情報屋すら知らない未知の場所だ。
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時同じくして、とあるのどかな草原地帯にあるとある一軒家。
「ねぇ〜」
「なんですか、先輩」
「確かに静かで綺麗で理想の物件だけどさ」
「何かご不満なことでも?」
「一緒に暮らしてて、結婚もしないのは、それなんて生殺し?」
「……キスしたじゃないですか。昨日」
「それ、余計にだよ!」
「そんなことしなくても、ちゃんと先輩のこと愛してますから。……流石にもう吹っ切りましたよ」
「う〜」
本日も平和だ。
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片や、涼しげな森林の奥の家。
「……暇ね」
「……うん」
「「……………」」
鳥の声がとても風流だ。家も和風、住んでいる2人も和服だ。
「アーくん……」
「ん……」
刹那の接触。その一瞬で赤くなる2人はとても初々しかった。
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「リオさん!補給班から次のボス戦で使うポーションが全員分無いとの報告が!」
「買ってこい!」
「しかし、予算が……」
「倉庫にあるレアアイテムを1コルでも高く売って金作れ、後戦闘班に1人1万コル稼いで来ないとぶっ殺す、と伝えろ!」
「し、失礼します!」
「どうした!」
「整備班から、鉱石が足りないと――」
「てめえ、補給班だろ!!おめえが取ってこいやああああ!!」
「はひいぃぃぃ!?」
のろけまくりの4人の職場は本日も賑やかだ。
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