もう一つの二つ名
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ら、少し考えていった。
「じゃあ、七十五層。その階層が攻略されたらユキを抱いてやる。だから我慢しろ」
「えぇ〜。なんでそんなに遅いの」
「俺の心の準備」
そう言うとユキは頬を膨らましてから不機嫌そうに言う。
「……わかった。じゃあ、絶対だからね。七十五層が突破したら抱いてよね」
「エロいことばっか言うな。それよりも何かおかしくねえか?どうして今日はこんなに人が少ないんだ。この街には確か二千人ぐらいのプレイヤーがいたはずだけどな」
「話をそらされた……、でも、それもそうだね。それだけの人がいるのに何でNPCの姿しか見えないんだろう?」
辺りを見回してもNPCばかりでプレイヤーの姿がまったく見えない。しばらく辺りを見回していると三人くらいの子供のパーティーを発見した。近づいて声をかける。三人は声をかけた瞬間、三人は身構える。
「……あなたたち、軍の人ですか?」
軍、それははじまりの街を拠点とする、大きなギルドだ。
「違うよ、私たちは上の層から来たの」
ユキがそう言うと三人は目を輝かせる。
「って言うことは攻略組の人!?」
「うん。私とこの人は攻略組で血盟騎士団っていうギルドに入ってるの」
「スッゲー!!トップギルドじゃん!!ねえ、武器見せてよ!!」
そう言って俺らに近づいて、ねだってくる。それよりもこの人の少なさの事を聞く。
「お前たち、この街の人が見当たらないわけがわかるか?」
「うん?ああ、軍の人たちが徴税とか言ってこの街に住んでいる人たちから金を巻き上げてるんだ。だから、宿とかにみんな籠もってんだ」
「そうか、じゃあお前たちの住んでるとこに連れてってくれないか?こんなトコで軍に見つかるのもなんだし、情報提供代としてシェフが料理を振舞ってやる」
「ホント!?じゃあ着いて来て!!」
そう言って三人は走って行く。その後を着いて行くと、しばらくして教会に着く。三人は教会の勢いよく開けて、入っていく。その後、扉を通ると中には数人の子供と一人の大人の女性がいた。
「サーシャ先生!攻略組のお客さんが来たよ!!」
そう言うと、教会内の全員が黙る。しばらくして、サーシャと言われていた女性が近くに寄ってくる。
「初めまして、私がこの子供たちのまとめ役見たいのものをしているサーシャと申します」
「初めまして、私は血盟騎士団のユキです」
「同じく血盟騎士団のゲツガだ」
そう挨拶を交わした後、子供たちが俺たちに近づいてくる。
「ねぇ、武器見せてよ、武器!!背中の奴でもいいからさ!!」
「こらっ!お客様に失礼でしょ!!すみません、少しはしゃいでるようで」
「別にいいって。この歳だったらこのく
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