アインクラッド編
各々の道
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返事を聞く前に、キリカの前から姿を消した。
螺旋階段を下りながら、アスカは自分のスキルスロットを開ける。
所得しているスキルは〈細剣スキル〉のみ。ボス戦でレベルが上がり、所得可能スキル数は3個。
残り2つをアスカは迷わず選択した。
キリカにソロとして必須と言われた〈索敵スキル〉
そして、もう1つは――――〈料理スキル〉
「この世界は、全てが仮想のデータ。その集合体」
――でも、それだけではない何かが、きっとあるはずだ。
そう考えたアスカの手は自然と〈料理スキル〉を選択していた。
頭の中には、昨晩、キリカと共に食べたクリームパンの味が思い出されている。
そして、現実世界で親友、命と食べた食事の味が、似ても似つかないはずなのに、重なった。
「とりあえず、街に帰らないと・・・・。剣の研磨とアイテムの補給もしないといけないな」
独り言をぽつりと洩らしながら、アスカは階段を下り、迷宮区へと足を踏み入れた。
「これは・・・・ひどいな・・・・」
フライパンの上で消し炭となった自身の料理を見て、アスカがぼそりと呟く。
帰ってから、料理に挑戦して、〈料理スキル〉の熟練度が低いと黒こげの謎物体しか出来ないことを知らなかったアスカが自作の料理を目の前にして肩を落とすのは、また別の話。
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