暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリア 〜Side Shuya〜
第1.5章(AA1巻) 切られし火蓋(リマインド)
第16弾 作戦(オペレーション)コード 『/(スラッシュ)』
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らもUZIによる射撃。
 あの重火器オタクめ……サブマシンガンばっかり用意しやがって???え? 
 そう思っていると正面からM60による銃撃が飛んで来た。
 7.62mm弾をあの速度でアレだけ喰らえば間違いなくお釈迦だ。
 でも、避けることが出来ない……! 

 瞬間、俺の中であの血流(・・・・)が現れる。
 そう、バーストモードだ。
 サイレントアンサーには弱点と呼べるものがもう1つある。
 それは、バーストモードの方が優先されてしまうと言う事である。

 恐らくバーストモードは優勢形質の部類で、サイレントアンサーは劣勢形質の部類なのだと思う。
 故に窮地では狂戦士(・・・)が優先されるのだと思う。

 バーストモードになった俺は、即座に空いている左手でナイフを抜くと自分に当たるコースの弾を???切り裂いた(・・・・・)
 切り裂かれた弾丸は、左側の弾丸は上へ。
 右側の弾丸は下へと飛んで行く。
 切り裂いた瞬間に手首を軽く時計回りに捻ったため弾道が変わったのだ。

 この一連の動作に名前をつけるなら???銃弾捌き(カット)???!! 
 俺は銃弾を切ると同時に、右手のベレッタを3点バーストに切り替え、素早くM60の一点に3発撃ち込む。
 そして、周囲に配置された他のAR(アサルトライフル)などにも発砲し破壊する。
 今の一瞬だけで周囲にあった全ての(トラップ)を破壊した。

 通常ならあり得ない。
 だが、現にあり得てしまっている。
 これもサイレントアンサーとバーストモードが組み合わさった結果。

 しかし、バーストモードになった事で落ち着きを失った。
 ヤバイ……抑えていた攻撃衝動が表に出ようとしている……。
 俺は必死になってそれらを抑え込む。

 その状態で1分程経つとバーストモードの血流は(おさま)った。
 そこから再びサイレントアンサーへと切り替える為に、周囲の状況へと意識を集中させる。
 そしてあの、思考が沈み込む感覚へと到達する。

 改めてサイレントアンサーになった俺はあることに気がついた。
 ???罠に付いてる銃が先ほどに比べて大型化しているのである。
 つまり、奴までの距離が近いと言う事。
 武装を再確認した俺は再びベレッタを構え足早に先へと進んでいく。
 そして倉庫の1番奥に奴は居た。

「やっと来たか。待ちくたびれたぜ」

 コンテナに腰をかけた状態で腕を組んだそいつは話しかけてくる。

「随分と手荒い歓迎だったな」

 ベレッタを向け軽く睨みながら返答する。

「そんなに怖い顔するなって。しかしお前も成長したんだな。大分冷静になったみたいだし」

 落ち着け俺。
 奴の言葉に耳を貸すな。
 受け流せ。
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