箱舟マクシム 起動
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現れる。
「俺の名は"モンブラン・クリケット"」
「青海で何十年も黄金郷を探し続けてきた馬鹿な男だ」
ワイパーはクリケットの言葉に驚愕する。
まさか、そんなことが、この男はまさか……
「まあ、積もる話もあるだろうが、今は俺の背中を任せるぜ、ワイパー」
「……ああ、俺の背中も任せるぞ、クリケット」
クリケットとワイパー、400年の年月を経て遂に大戦士カルガラとモンブラン・クリケットの子孫達が相まみえる。
そして、クリケットは左腕を前方に構え、これまで幾度も黄金を狙いに来た海賊達への決まり文句を口にする。
「狙いは黄金だな?死ぬがいい」
ワイパーとクリケットの両者は同時に駆け出し、戦闘を開始する。
ゾロとサンジは最後の神官であるゲダツを相手取り、ロビンやナミ、ビビは残りの雑兵である神兵と戦っていた。
一方、箱舟マクシムの甲板上ではルフィとエネルが相対する。
箱舟マクシムは空を飛び、雷雲が空を凄まじい速度で黒く浸食していく。
空島の崩壊までのタイムリミットもあと僅かであり、着実にエネルの怖ろしき計画は実ろうとしていた。
エネルの力に対抗出来るのは自分とアキトの2人だけであり、もしもの場合を想定し、アキトには遺跡に残ってもらった。
エネルを倒すのは自分の役目だとルフィは気を引き締める。
「貴様らにこれ以上時間をかけるつもりなど毛頭ない」
エネルの雰囲気が変わったことをルフィは肌で感じ取った。
奴は油断と慢心を捨て、全力で此方を潰しにくるつもりだとルフィは理解する。
「絶望するがいい。この姿を見せるのは貴様にとって最初で最後だ!」
その言葉を皮切りにエネルの体が巨大化する。
これまでとは桁違いのエネルギーを全身から放ち、上半身が、両腕が、下半身が元の数倍の大きさへと変容していった。
2億V "雷神"
これがエネルの切り札
身体の隅々まで超高電圧の雷のエネルギーを纏い、巨大な雷神の如き姿に変異することで戦闘力を飛躍的に上昇させた。
ルフィも覚悟を決める。
右膝に掌を当て、右足をポンプ代わりに血液を急激に上げ、戦闘力を爆発的に上昇させる。
ルフィの身体からは湯気が立ち昇り、皮膚が急速に流れる血液の影響で赤くなっていった。
マクシムが再び雷雲が放出したのを合図にルフィとエネルは激突し、最終決戦へと突入していくのであった。
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