黄金都市シャンドラ
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対するエネルは隙だらけであり、己の能力への絶対の自信に満ち溢れている。
総合的な戦闘力はエネルはアキトに劣る、それがルフィの下した決断であった。
そして、今のルフィはアキトとの戦闘を経て、如何に自分が力不足かを実感し、無意識下での強さへの自信や能力の過信を捨てていた。
エネルの能力は怖ろしいと言わざるを得ないが、言ってしまえばそれだけだ。
加えて、二つ分かったことがある。
一つ目はエネルの反射速度はあくまで自分と大差ないこと
二つ目は純粋な身体能力ならばアキトの方が数段上であること
エネルとの戦闘では終始、技名は叫んでいない。
雷の力を無効化する可能性があるゴムゴムの実の能力者であることを知られないためだ。
敢えてエネルの雷は全力で回避し、油断と慢心を誘っている。
「思った通りだ」
そんな中、突如、エネルが遥か遠方を見据え、口元の笑みを深めた。
「喜べ、青海人。どうやら貴様の部下たちが我が神官に勝利したようだぞ」
「貴様の相手はまた今度だ」
エネルは一瞬にしてルフィの前から姿を消し、雷の速度で何処かへと移動した。
この場に突如として現れ、勝手に戦闘を中断し、姿を消したエネルに暫くの間、ルフィは呆然とその場で佇んでいた。
▽▲▽▲
ゾロがその場から駆け出す。
鉄の鞭が先程までゾロが立っていた大地を切り裂いていく。
心綱による先読み、ゾロはそれを一身で体感していた。
しかし、オームの攻撃は単調であり、アキトとの戦闘を経たゾロの敵ではなかった。
変幻自在の鉄の鞭がゾロへと迫り、その身を切り裂こうとするもゾロは容易に躱し、オームをイラつかせる。
「三刀流……」
一閃
二閃
三閃
「百八煩悩鳳」
そして、神官のオームが咄嗟に展開した鉄の堤防をいとも簡単に切り裂き、ゾロが放った斬撃はオームを一息に葬った。
「お前は『人を救うには、皆が死ねばいい』と言っていたな。それに対する俺の答えを聞かせてやる」
「だったら、お前が死んでいろ」
「手前ェの勝手な思想に他人を巻き込むな」
残身し、ゾロは呼吸を整える。
「そっちも終わったか、ゾロ」
「犬は片付けたのか、サンジ?」
粗砕でホーリーを一撃で倒したサンジがゾロの下へと合流する。
「オームの奴も倒されたか。存外にやるものだな、青海人」
「「……ッ!」」
突如、その場に現れたエネルにゾロとサンジが驚愕するも、ゾロは即座に抜刀
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