黄金都市シャンドラ
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を探ることを禁止することが妙な話だ」
世界の海賊を取り締まることの方がよっぽど世界の平和に繋がるはずなのに、"空白の100年の歴史"そのものを禁忌とすること自体が奇妙な話だと思わざるを得ない。
歴史の探索そのものを世界規模で禁止するぐらいならば、海軍の腐った内部事情やクロコダイルの様な輩を大々的に取り締まるべきだ。
特に、ココヤシ村のネズミ大佐のような屑がのさばることがないように取り締まってほしいものだと思う。
「つまり、そこから導かれることは、"過去に葬られた空白の100年の歴史そのものが世界政府にとって不都合な存在であり、世界政府の存続に大きな影響を与える可能性を秘めている"、というのが俺の推測だ」
「……驚いた。貴方、結構鋭いのね」
ロビンはどう思う?、というアキトの視線にロビンは少しばかり驚いたとばかりに瞠目する。
しかし、それも一瞬で、直ぐに普段のロビンの姿へと戻った。
「とりあえず、今は、この足元の空雲をアキトの能力で掘ってくれると助かるわ」
わざとらしく会話を中断したことにアキトは気付いていたが、ロビンの指示通りに足元の空雲に右腕を突き刺し、いとも簡単に掘り進める。
そう思いきや、先程までクリケットと仲良さげに触れあっていた大蛇がその巨大な口を開け、空雲に頭を突っ込むのであった。
一方、エネルとルフィの戦いは神の地で依然として続いていた。
エネルの体が放電する。
ルフィは迫り来る雷を持ち前の戦闘センスと事前に回避行動に移ることで危なげなく躱し、エネルへと突貫する。
そして、現状、ルフィが出せる最高速度でエネルへと迫り、"ゴムゴムの銃乱打"を放った。
「腕を早く動かすだけの技か、つまらん」
しかし、エネルは増えたと錯覚する程の速度を誇る銃乱打を即座に見切り、ルフィの腕を掴み取り、力の限り地面へと叩き付ける。
「くだらんな、体を伸ばすだけか、青海の猿が」
依然としてお互いに決定打を受けていない。
エネルは変わらず余裕を崩すことなくルフィを見下ろし、対するルフィは体が土まみれではあるが怪我の一つも負っていなかった。
「……」
ルフィはエネルの挑発に耳を傾けることなく、相手の動きを、思考を、能力を、技を冷静に分析する。
流石、雷の力を司るゴロゴロの実の能力者なだけはあり、移動速度、攻撃力、攻撃範囲は桁違いなレベルであることを痛感せざるを得ない。
移動速度、攻撃力、攻撃範囲の全てがアキトよりも上だろう。
だが、どちらが厄介な相手だと問われればルフィは迷わずアキトだと即答する。
アキトからは驕り、慢心、油断、能力への過信は感じられなかった。
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