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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
黄金都市シャンドラ
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クソ剣士。勝手に決めてんじゃねェよ」
「いいじゃねェか、お前は神官を一人倒したんだろ?」
「……しょうがねェな」
「決まりだな」

 ゾロが抜刀し、サンジがホーリーと対面する。
 戦闘の火ぶたを切ったのはオームであり、鉄の鞭(アイゼンウィップ)でゾロを切り裂こうとするも、ゾロは焦ることなく斬撃を飛ばすことで相殺するのであった。







▽▲▽▲







 神の地(アッパーヤード)の遺跡の探索を終え、ロビン達一行は島雲の上に存在する遺跡の探査を行う。
 ロビンは終始、遺跡を凝視し、手帳にメモを書き留めている。

「ロビン、ずっと遺跡と睨めっこしてるわね」
「そうですね……」
「どうしたの、ビビ?」

 先程、神の地(アッパーヤード)で偶然、遭遇した大蛇(ウワバミ)の背中の上でビビは静かにロビンを見下ろす。
 どこかその表情は虚ろで、何とも言えないとばかりにその声には覇気が無かった。

「ミス・オールサンデー、いえ、ロビンさんの今の姿とアラバスタでの姿を重ねてしまって……」
「……」

 アラバスタ王国を混乱に陥れたクロコダイルの片腕であったロビンの今の姿にビビは困惑する。
 どちらが彼女の本当の姿なのか、ビビはロビンという女性のことを改めて何も知らないのだと実感した。

「今から、ロビンのことを知っていけばいいんじゃないかしら?」
「……そうですね、ナミさん」

 ナミからの励ましの言葉にビビは少しだけ元気を取り戻し、ロビンの後ろ姿を見続ける。
 そんなロビンの傍にはアキトが興味深げに遺跡を観察し、ロビンの言葉に耳を傾けていた。

「古代都市の名前はシャンドラ……」

「もしかしてこの地には地上で途絶え、語られることのなかった"空白の100年"の歴史が残っているのかもしれない」

 アキトは知的好奇心が刺激され、生き生きとしたロビンの横顔を横目で見詰める。
 今の彼女は普段の魅惑的で、どこか自分を偽っている時とは違い、考古学者としての"ロビン"という一人の女性そのものであった。

「あら、歴史に興味があるのかしら、アキト?」
「まあ、多少は」

 アキトの視線に気付いたロビンは魅惑的な笑みを浮かべながらアキトへと問い掛ける。

「けれど空白の100年を知ることは世界では重罪ということを知っているかしら?」
「俺にとってはそのこと自体が矛盾したことだと思うがな」
「何故、そう思うの?」
「……過去があるから、今がある。だから、過去の歴史を知りたいと思うのは当然だし、それは誰もが持っている権利だと思う」

 ロビンはアキトの言葉に静かに聞き入れる。

「仮にも世界の安寧が世界政府の使命なのにも関わらず、"空白の100年"
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