第1章(原作1巻) 緋色の改革者(リフォーマー・スカーレット)
第03弾 〜Finishing battle(決着)〜
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、すぐさま小太刀で反撃してきた。
左手に持ったトンファーがガキンという音と共に弾かれ、空中を回転しながら、後方の地面に突き立った。
「……チッ」
それを見ることしかできない俺は、舌打ちしながらすぐさま切り替える。
しかし俺は、右手に残ったトンファーのみで二本の小太刀を去なさなければならない。
二本の小太刀を去なしながら、俺は後退して行く。容赦のない連撃、隙が全くと行っていいほど無い。これは気を抜いた瞬間にやられる。
しかし俺もただ守っているだけでは無い。策は講じてある。だが、これはほとんど賭けといってもいいことである。
それでもやるしか無いのだろう。その為にタイミングを計っていた俺は、ある程度のところで地面を思いっきり蹴って後退し、連撃を潜り抜けて1メートル程後ろに下がり再び地面を蹴って相手の方へ向かって行く。
「これでもくらいなさい!!」
「ほっ!」
彼女の放つ攻撃を俺は神回避で避ける。
そして、俺はトンファーの持ち手を離し端の方を掴んで、地面に突き立っているトンファーに思いっきり突き立て、棒高跳びの要領で彼女を飛び越えた。
飛び越えた、つまり成功。俺はこの賭けに勝ったのである。そして飛びながら周囲に視線をやる。
その光景を見た一同は騒然としていた様子だった。
俺が飛んだ先にあるものそれは、さっき弾かれた二本の刀。
それを掴もうとする俺に彼女が勘付いた。
「そうはさせない!」
彼女はそれを阻止するべく、小太刀を持って向かってくる。
それに対して俺は、空中で地面の方向に頭を向けたままフルオートのDEを抜いてそのまま発砲した。この射撃で、俺の所持していた銃弾が底をついた。
「しまった!」
彼女は、予測していなかったようでその弾を小太刀で弾き守る体勢に入った。その、瞬間を俺は逃さなかった。刀を掴んだ俺は、一気に詰め寄りそして彼女の左手の小太刀を防御の上から弾き飛ばした。
「ハァ!!」
そんな甘いガードでこれが防げるわけ無いだろ。
「!?」
瞬間的なことに驚いた彼女はそこで一瞬、硬直していた。
「???やったわね!!」
だが、彼女は硬直が解けると同時に、俺の振るった攻撃に対してカウンターを入れてきた。
次の瞬間俺の右手の刀は、又しても弾かれていた。そのまま、俺たちは同時に持っていた刀を振った。
「はあぁぁぁぁ!!」
「これで終わりよ!!」
お互いの叫び声の後、激しい1つの金属音が施設内にこだました。
「……」
俺は沈黙していた。
「……?!」
彼女は何が起きたのか分からない様子だった
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