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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica59其は世界をも凍結させる冬の化身なる者〜RiangScelto〜
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、ミミルさんのことをオリジナルの“エグリゴリ”と同等くらいって言うてた。ならその実力はとんでもないもんや。

「お父様は本当に愛されているのですね・・・良かった」

リアンシェルトがなんか呟いた直後、新たに転送魔法の光が生まれた。姿を現したんはミミルさんの使い魔で、実は“エグリゴリ”やったってゆうフラメルとルルス。それに・・・

「ルシル君!」

「アイリ!」

フラメルがルシル君を肩に担ぎ、ルルスはアイリの襟首を持ってぶら下げてた。2人はテクテクと普段どおりの足取りでこっちに近付いて来て、ルシル君とアイリを私たちの前に寝かせた。私たちは一斉に2人の前に跪いて、体の状態を確認する。

「シャマル!」

「はい! アイリは見たところ無傷ですね。ブラックアウトによる一時的な意識障害かと思います。ですがルシル君は・・・」

私でも見て判る。凍傷、擦過傷、骨折、打撲などなど、怪我のオンパレードや。シャマルは「癒しの風で少しでも治して、本局の医務局に移送します!」って、魔法発動と同時進行で医務局に連絡し始めた。

「あ、てめぇら待ちやがれ!」

ヴィータが声を荒げたから、私はルシル君たちからリアンシェルト達へ目を向ける。ルシル君とアイリをここに連れてきたことが目的やったんか、シグナム達の敵意をスルーしてるリアンシェルト達が踵を返して立ち去ろうとしてるのを見た。

「ルシリオンに1つ言伝を。次の挑戦、かの場所で何年でも変わらず待っています、と。パイモン」

「はい〜」

リアンシェルト達はそれだけを言い残して、転送魔法でこの場から姿を消した。

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