暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica59其は世界をも凍結させる冬の化身なる者〜RiangScelto〜
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ガルイズ!」

――拒絶し反射するのは煌く鏡面(アダナクラスィ・エネルゲイア)――

その掛け声に呼び出されたのは、円鏡型の神器・“零鏡ハガルイズ”。鏡面からスノーホワイトに輝く円形の魔力バリアが発生し、俺のミカエルを全て反射して防いだ。無差別に跳ね返された砲撃は掠ることなく遠方へと消え去った。

「『まだまだ!』」

俺に迫る鯨の迎撃を氷月とクリストに任せ、アイリと2人で蒼翼を操作。シールドやリフレクターで防がれない位置を模索しつつリアンシェルトへ砲撃を連射した。

(最後の切り札を切る前に、少しでも多く・・・!)

リアンシェルトを削ってみせる。そして必ず勝つ。その果てに待つのは、最後の“エグリゴリ”・ガーデンベルグの居場所。そして、4thテスタメント・ルシリオンの終末への道だ。

「この程度で、私を抑えきれると思わないでください・・・!」

――真技――

†††Sideルシリオン⇒はやて†††

ルシル君が別れも言わずにリアンシェルトとの闘いに向かって2日目の深夜。自宅のリビングのソファに座って、ルシル君の帰りをひたすら待つ。

「はやてちゃん。ちょっとくらい寝ないと・・・」

「シャマルの言うとおりですよ。本局から帰ってきてから一睡もしてないですし」

シャマルとリインが不安そうに声を掛けてくれるけど、私は首を横に振って「ううん。もうちょい待つ」そう返した。体はもう寝ろって警告を出してるけど、心がそれを許さへん。

「仮眠でもいいので少しは休んでください。主が倒れてしまっては、ルシルも気を揉むでしょう」

「はやてが寝ない最大の原因が、そのルシルだけどな」

そう気遣ってくれるシグナムに、ヴィータが肩を竦めて溜息を吐いた。私は心のうちで、まったくや、ってヴィータに同意する。ルシル君とは、私たちが家に居るときにリアンシェルトとの闘いへ向かうようにって約束してた。一緒には戦えへんけど、せめて見送りはしたいからって。

(それやのに、ルシル君はなんにも言わずにアイリを連れて、リアンシェルトに指定された戦場へ向かった)

重大な約束違反、裏切りや。シャマルから、ルシル君とアイリがリアンシェルトとの闘いに出るのを止められへんかった、って涙声で連絡を受けたとき、私も泣きそうになったし、辛かった。そんで遅れて怒りがふつふつと湧いてきた。

(でも、こうして待ってる間に怒りは消えて、やっぱり心配が一気に増した・・・)

もはや祈るしか出来ひん。ルシル君とアイリが無事に帰ってきますようにって。額を指を組んだ手に乗せて、もう1度ルシル君たちの無事の帰還を祈ろうとしたら、アインスが「失礼します」私の首後ろと膝裏で腕を通して、私をお姫様抱っこした。

「アインス!?」

「我らの今の
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