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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica59其は世界をも凍結させる冬の化身なる者〜RiangScelto〜
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†††Sideルシリオン†††
今どきメールではなく手紙で決闘場所を指定してきたリアンシェルト。フィヨルツェンの時はアウストラシアだったが、今回指定されたのはシュトゥラの座標だった。荒野だが、山の形などから魔女の森があった場所辺りだろう。そう、近くには俺やシグナム達グラオベン・オルデンが拠点としていたアムルがあることになる。
「リアンシェルト・・・」
そんな場所にあの子は居た。フリルの付いたハイネックの純白のロングワンピース。胸元にはサファイアのブローチ。その上から青のクロークを羽織っている。完全な戦闘モードのリアンシェルトだ。
「卑怯だ、と言ってもいいか?」
手紙と一緒に送られてきた封筒に同封されていたカード。フィヨルツェンも使っていたが、転送魔法を発動できるカードだ。ソレを使ってここまで飛ばされてきたわけだが、そこで俺たちを待ち構えていたのはリアンシェルトだけじゃなかった。
「卑怯、ですか? 何を持ってそんな言いがかりを言うのですか?」
自前の氷で出来たロッキングチェアに揺られながら、「おかしな人ですね」と口元に手を添えて笑ったため、車椅子のグリップを握っているアイリが「すごいイラッと来た」ポツリと呟いた。
「ミミルとフラメルとルルス。そいつらと共闘でもしようというのか? 確かにエグリゴリだが・・・。出来れば戦闘は分けてほしいんだが・・・」
『ただでさえリアンシェルト1機でも勝てるかどうかなのに・・・!』
予想としてもミミル1機でオリジナルの“エグリゴリ”と同等の神秘を有している。そんな奴とリアンシェルトを同時に相手にしろって? 冗談じゃない。情けない話だがそう提案するしかなかった。
「まさか。今の私とあなたとの間にある差を考えれば、私単独ですら勝てると言うのに、そこに別の戦力、パイモンを参戦させるなんて申し訳なくなります」
挑発のつもりだろうが、事実なだけに今さら怒りも湧いてこない。怒りの代わりにミミルが戦闘に参加しないと判ったことで安心した。今はただ、リアンシェルトに先制で攻撃を加えて、少しでも有利な立場に立つことを最優先する。
「で? そいつらは何のためにここに居る? まさか見学とか言うんじゃないだろうな?」
「まぁあながち間違ってはいませんね。あなたが勝っても、私が勝っても、ミッドへ帰るための手段が必要ですから。あなたに勝てるとは言ってもミッドへ帰るまでの余裕があるかどうか判らないので」
『マイスターに勝てるって言ってるようなのが腹立つ』
『その余裕をねじ伏せてやるさ』
アイリは、リアンシェルトに並々ならぬ対抗心というか敵愾心を抱いている。アイリよりずっと格上の氷雪系のリアンシェルト。それについても負けたくないと言っていたが・・・
――女と
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