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レーヴァティン
第百二十七話 統治の仕組みその二

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「その当面は」
「左様ですね」
「海の魔神を倒すまでだからな」
「まずはですね」
「この浮島を統一してからだからな」
「そして西の浮島と力を合わせ」
「そうして海の魔神に向かってだ」
 そうしてというのだ。
「魔神を倒す」
「少なくともそれまでは」
「出来るものではない」
 参勤交代の導入はというのだ。
「あれは非常にいい仕組みだがな」
「国を治めるにあたって」
「諸藩の力を弱め宿場町を栄えさせる」
 その道中の村々もであることは言うまでもない。
「そして若し道中おかしなことがあれば」
「その藩を咎めることも出来る」
「幕府にとって邪魔な藩はな」
「そこから潰すことも出来ましたね」
「そうした意味でも優れた仕組みだな」
「全く以て」
「安定した仕組みを維持するにはいいが」
 英雄はさらに言った。
「しかしだ」
「それは安定してからのことで」
「外に敵がいるならな」
 この場合は統一の前に立ちはだかる者達そして海の魔神であることは言うまでもなかった。その敵はというと。
「下手に力を弱める」
「ですから」
「すべきでないな」
「あの制度は安定した国の中で行い」
「安定を続けさせるものだな」
「その為のもので」
 紅葉はさらに話した。
「今はです」
「導入してはならない」
「そうなるかと」
「その通りだ、ではだ」
「それではですね」
「今は国人達も寺社もな」
 その彼等のことをだ、英雄は話した。
「全てだ」
「戦に力を出してもらいますね」
「是非な、ではやがてな」
 英雄はさらに話した。
「九州を攻めよう」
「内政の後で」
「必ずな」
 こう言ってだった、英雄は今は内政に専念した。国人達の力もそこに使わせていた。そうしている間に。
 仲間達と共に都にも上洛した、英雄はその都を見て仲間達に話した。
「道を増やしてよかったか」
「街の道をのう」
「そうだ、都の道をそうしてな」
「そうじゃな、そうすればな」
 当季はその道を見て述べた。
「都は人が増えるぜよ」
「都は縦横の道で区割りされている」
「そしてその区に家や店があるぜよ」
「長屋もな、だからな」
 それでというのだ。
「道を増やすとじゃ」
「区も増えてのう」
「人も多く住めてだ」
 そうしてというのだ。
「家や店も増える」
「そういうことじゃのう」
「これは太閤さんがしたことだったな」
 豊臣秀吉がというのだ。
「それをだ」
「おまんもやったぜよ」
「いい政策ならだ」
「どんどんこっちの世界でもやるんじゃな」
「そうしてだ」
「国を豊かにするんじゃな」
「戦にも勝つ」
 英雄はこちらの話もした。
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