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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica58いざ挑まん。最強の堕天使〜Day Before A War〜
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「なんか、夢見てた?」と聞ききながら俺の背中に覆い被さってきた。
「ああ。はやて達に、俺の死が間近だという話をした時のものだ」
「あー3ヵ月前の、医務局でのことだね・・・」
「何か寝言でも言っていたか?」
「うん。謝ってた。誰にかは判らないけど・・・」
「そうか・・・」
リアンシェルトに勝ったとしても、あの子の戦闘能力からして複製物の大半を失うことになるだろう。当契約の記憶と、先の次元世界での記憶を最優先で守ってくれるとゼフィ姉様は言っていたが、それにも限界がある。覚悟だけはしておかないと・・・。
「アイリが守るから。何があっても、マイスターがアイリのことを忘れちゃっても、ずっと最後まで一緒にいるからね」
そう言ってくれるアイリにはベルカ時代からずっと感謝しかない。俺の胸に回されているアイリの腕に触れ、最大限の「ありがとう」を伝える。
「んっ♪」
ソファに座り直してのんびりしていると、「あ、ルシル君、起きたのね。4月になったとは言っても湯冷めしちゃうわよ?」パジャマ姿のシャマルがリビングに入って来た。
「アイリお姉ちゃん、お父さんのこと起こしてベッドに行かせるって言ってたのに。結局そのまま放置したんだね〜」
続いて入って来たのは、俺の幼少時と変わらぬ姿のフォルセティ。向かったダイニングでミネラルウォーターを飲むあの子に、アイリは「だって〜。膝枕できる絶好のチャンスだったんだもん」ぷくっと頬を膨らませた。
「あ、そうだ。フォルセティ。ちょっと大切な話があるんだ。時間をくれるか?」
「うん、いいけど。明日休みだし・・・」
フォルセティがアイリとは反対側に座り、話を聞く姿勢をとった。俺の雰囲気に何かを察したらしいシャマルもソファに座った。
「今晩、俺はセインテストの使命を果たすため、エグリゴリ・リアンシェルトと闘いに行く」
リアンシェルトはレティ提督に総部長の座を任せ、管理局を辞めた。それはニュースになるほどの大騒ぎだったが、リアンシェルトはすでに手続きを済ませて本局を後にし、今や行方不明だ。そして俺も、レティ提督に辞表を出した。それが2週間前。受理されていれば、俺も規則に乗っ取って辞めることが出来たんだが・・・。
――あなたがリアンシェルト先輩との闘いで確実に記憶を失うというわけでもないのなら、局員としての籍は残しておくわ。局員という肩書きが何か役に立つかも知れないし――
レティ提督のご厚意で、今でも俺は局員だ。
「ちょっ! ルシル君! はやてちゃん達が出張から帰ってくる明日まで待つって約束だったじゃない!」
「それはすまないと思っている。だけど、なんとなくだが判るんだ。おそらく今日じゃないと、俺はまた弱くなる・・・」
すごい形相で
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