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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica58いざ挑まん。最強の堕天使〜Day Before A War〜
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成長が必要なかったから成長しない。俺は人と関わりを持ちながらエグリゴリと闘いをしなければならないから、不自然に思われないよう成長するように設定されて造られた」
『造られたってそんな・・・』
「事実なので、リンディさん。セインテストは、エグリゴリを救済するためだけの生体兵器。俺も、オーディンも、歴代のセインテストはみんなクローンで、両親なんてものは存在しない、対エグリゴリ用の道具としてこの世に生を受けた。フェティギア生まれも嘘。両親や姉や妹がエグリゴリに殺されたと言うのは俺の話ではなく、初代セインテストの記憶を語ったに過ぎないんですよ」
『わ、悪い冗談だよ、ルシル。兵器? 道具? だってルシル・・・生きてる。普通の人みたいじゃん・・・』
シャルが顔を真っ青にして振り絞った言葉に、「人間社会に溶け込めるような処置だよ。単独捜査じゃ限界があるからな」と徹底的に嘘と真実を交えた話を続ける。
『待て、ルシル。君がクローンだというのなら、君らを生み出す施設や協力者が居るはずだ。戸籍や財産などを用意する仲間が・・・』
この中で1番冷静を装っているクロノからの問い。すぐにそこに考え至るのはさすがとしか言い様がない。
「協力者の名前はマリアで、戸籍や財産などは彼女が用意してくれる。施設はどこに在るかは判らない。自我が目覚めた瞬間、自分に与えられた名前、成すべき事、その時代での常識などといった様々な情報が頭に浮かぶ。造られたときには初代の魔術などを会得しているからな。すぐに戦闘行動には入れるんだ」
『マリア・・・。苗字は?』
“界律の守護神テスタメント”となる人間だった頃のものなら、マリア・フリストス・ヨハネ・ステファノス。だが今は「無い。俺と同じで人じゃないからだ。アレは何千年もの間、ずっとセインテストの守だからな」とあながち嘘でもない答えを返した。マリアは俺のために、生きたまま神とも言える“テスタメント”にまで上り詰めたし、今回の契約だって彼女が召喚してくれたからだ。
「まぁこれが、セインテストの真実の1段目、出生の秘密だ。次はセインテストシリーズの魔力構築体について。成長する肉体と言っても魔力で出来ている以上、今みたく歩けないような弊害を負ったり、成長が止まったりする」
これは俺自身もビックリだった。何千回という契約の中で、成長するようなことがあっても必ず人間だった頃の体格まで成長できた。それがまさか155cmでストップなんて・・・泣いたぞ。
「で、入院中に毎日検査を受けていたんだが、約1週間おきに魔力総量が減ってきているんだ。それで計算した結果、魔力消費を限界まで抑えた上で何の対処もしなければ、およそ3年で俺は死ぬことになる。特騎隊として前線に出て魔法戦を繰り返せば、およそ半年から1年。エグリゴリと
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