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キムンアイヌ
第一章
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、民俗学では鬼についても研究する機会が多いのでこう言った。
「誰もが怖がりますね」
「山の洞窟に住んでいて冬は雪輪を履いて動くらしい」
「何かアイヌの人達ですね」
「そこは人と変わらないね、それでキムンセタという山犬も連れていたり」
「山犬までですか」
「それで足跡は半分しかないとかね」
「そうした特徴もありますか」
 羽良田のその話を聞いて頷いた。
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