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ソードアート・オンライン もう一人の主人公の物語
■■SAO編 主人公:マルバ■■
二人は出会い、そして◆違うよって言わなきゃいけないのに
第二十四話 結成!《リトル・エネミーズ》!!
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んとアイリアさんと一緒にいるととても戦いやすかったし、安心できました。だから、ミズキさんたちとギルドを作るのは反対じゃないです。」
「うーん、それじゃなんで?何を心配してるの?」
「……わたしにもよく分からないんです。ミズキさんたちと一緒に戦うのは楽しかった。でも、それはマルバさんと二人でパーティーを組んでいたときも一緒です。私がマルバさんと肩を並べて戦えるようになってから、二人で迷宮に挑むのは怖かったけど、とても楽しかったです。……ミズキさんたちと一緒に戦ってたらマルバさんとの一緒の楽しかった時間が逃げて行っちゃう気がするんです。うまく言葉にはできないんですけど、そんな感じなんです。」
「そっか。……確かにミズキやアイリアたちと一緒に戦えばシリカと一緒の時間は減っちゃうもんね。」
「そうです。……わたしはマルバさんと一緒にいたいんです。」
「……でも、ギルドを組んでもきっと僕たち二人の時間は変わらないよ。今までどおり、シリカと一緒に武器屋に行って一緒に武器を選んだり、武器の素材集めの手伝いをしたり、ピナやユキと遊んだり、そんな時間は絶対に変わらない。僕はそう思うよ。」
「そう……ですね。そうですよね。二人が四人になるからって全てが変わるわけじゃないですもんね。」
「うん、そうだと思うよ。……僕はシリカについていきたい。君がギルドに入りたくないっていうんなら、明日一緒に断りに行こう。一晩考えればいいよ。僕だって……シリカと一緒にいたいんだ。今までどおり君と一緒に居られないっていうんならギルドには入りたくない。」

マルバは恥ずかしそうに最後の台詞を付け足すと、立ち上がった。
「後でユキと一緒に君の部屋に遊びに行くよ。また後でね。」

足早に去っていくマルバの後ろ姿を見ながら、シリカは心の中のもやもやが晴れていくのを感じた。マルバとシリカの関係は変わらない。マルバがそういうならその通りなのだろう。シリカはギルドについて前向きに考え始めた。



翌朝。
「おはようございます!!」
「おっ、おはよう。」
「おはよっ、シリカちゃん。」

シリカはマルバがその場にいないことに気づき、不思議そうに尋ねた。
「あれ……、マルバさんは?」
「あー、あいつはほら、あそこ。」

シリカがミズキの指し示す方向を見ると、そこではオルガンを演奏しながら歌うマルバの姿があった。
一曲演奏し終わると、マルバはシリカたちのテーブルにやってきた。
「おお、上手いじゃねぇか。」
「ありがと。」
「マルバくん、音楽スキルなんて上げてたんだね。ピアノの練習は投げ出したくせに」
「あー、悪かったね。音楽スキル使わなくても演奏できるし、アイリアも弾けばいいじゃん。」
「やだよ、恥ずかしい。」

音楽スキルとは、アインクラッドに存在する
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