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吸血鬼になったエミヤ
040話 学園祭編 衛宮家族との団欒
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信に至るにはそう難しい問題じゃなかった。
その証拠にそんなシホの眩しい表情を横で初めて見たのだろう、裕奈と桜子の二人はというと、

「(やっべ! なんかエミヤンの新しい一面を見れた気がすんだけど!? よだれ出そう……)」
「(すっごい嬉しそうな表情をしていたにぇー。もし朝倉がいたらすぐさま写真に収めていたよー。見れてラッキー☆)」

と、かなり好評であった。
それほど普段からあまり笑わないイメージが定着しているシホなのであった。
そしてシホの隣にいたタマモはというとそれはもう至福の表情で今にも鼻血でも出すんじゃないかと言わんばかりに恍惚の笑みを浮かべていた。

「(うん……アヤメさんはいつも通りだね)」
「(シホやんのある意味保護者だからねー)」

と、タマモに関しても残念なイメージが定着しているのをもしタマモ本人が知ったら、『それはそれで……』と納得もしそうだと思う二人であった。

「あ、裕奈。私とタマモは今から抜けるけど大丈夫……?」
「うん。大丈夫だよー。いいものも見れたしねー」
「その人達の案内なんでしょ? いってらー」

妙に物分かりがいいな?と思うシホ。
一回自分の表情を鏡で確かめた方がいいと言われても首を傾げるであろう。
まぁその手段はシホには使えないのだが……。
忘れそうになるであろうがシホは吸血鬼のために鏡には姿は映らないのだから。
だからいつも髪のセットなどその他はタマモに任せているというのは関係者には知られている話。

「それじゃ、行きましょう」

そんな感じですぐに出る事に成功したシホ達であった。
実際、今のシホの格好はブラックジョークかと知っている人が見たら言うであろう吸血鬼の格好に背中の方には取り付けてある悪魔の翼という容姿である(具体的にいえば某空の旅の吸血鬼みたいなイメージ)。
ちなみにタマモは普段は変化で隠している狐耳と尻尾を仮装だと言い張って出してしまっている。見る人から見れば冷え冷えものだろう。
さらにはそんな学園では可愛い事で有名であるシホ(懐かしい話だが今年の春頃までは車椅子で暮らしていたから儚いイメージが定着しているために、護らねば!という女子が多い)がとても似ている顔をしているアイリとイリヤの二人と並んで歩いている姿を見かけた人達は、もしかして家族かな!?と思ってしまうのは自然な流れでもあった。






そんなシホ一行が歩いている中で、影の方でその光景を見守っている一団があった。
その一行とはネギ、カモ、アスナ、このか、刹那のいつもの五名であった。
なぜこの五名が仕事もしないでシホ達を尾行できているのかというと、自分達の出し物や仕事はすでに『前の』自分達にぶん投げてきたからである。
なにを隠そう、ネギは現在は超からもらったカシオペ
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